ウェビナーでリード獲得する方法|成功パターンと失敗回避の実例を解説

「ウェビナーを実施したけれど、リードにつながらなかった」
「情報提供で終わってしまい、CVまで届かなかった」

そんな課題を感じたことはありませんか?

BtoB企業において、展示会やテレアポ以外の手段として注目を集めているのがウェビナー施策です。しかし実際には、集客まではできても“成果化”できていない企業が多いのが現実です。その原因は、コンテンツの設計やフォロー体制、CV導線にあるケースがほとんどです。

本記事では、「ウェビナーで本当にリード獲得は可能か?」という問いに対し、失敗しがちなパターンとその改善策、成功企業の実例、フォロー設計の要点までを一気に解説します。さらに、施策設計に使えるチェックリストやテンプレートも提供。自社の見直しや社内提案の材料としてご活用いただけます。

この記事でわかること
  • ウェビナーで成果が出ない原因は情報提供で終わり商談につながる導線設計がないこと
  • 成功企業は集客・設計・フォローの3フェーズでターゲット・コンテンツ・導線を意図的に設計している
  • ターゲット設定・ゴール設計・KPI設定を明確にしてCVまでの流れを逆算して企画する必要がある
  • 開催後のアンケート活用・MA連携・営業部との連携設計がCV率向上の鍵となる
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この記事の監修者
X-knock代表取締役 遠藤惇
株式会社X-knock代表 遠藤 惇

大学卒業後、Webマーケティング会社を設立。金融メディアを運営。その後、SNSマーケティングの会社に参画し、Web・オウンドメディアの立ち上げ、クリエイティブディレクターとして企画戦略、撮影編集の統括。SNSマーケティング会社の取締役を経て、2021年に株式会社X-knockの代表として総合Webマーケティング会社を起業。数多くのクライアントのマーケティング支援を行う。

目次

ウェビナーでリード獲得は可能か?現実と課題整理

「ウェビナー=新しいリード獲得手段」として多くの企業が導入を進めていますが、思うように成果が出ていないという声も少なくありません。情報提供だけで終わり、CVにつながらないセミナーになっていないか、一度立ち止まって見直す必要があります。

まずは、成果を阻む要因と成功企業の共通点を分解し、施策全体のファネル構造から整理していきます。

よくある「失敗パターン」とは?

ウェビナーで成果が出ない企業の多くが陥っているのが、「情報提供で終わってしまうセミナー」です。業界トレンドの紹介やノウハウ共有を行ったものの、視聴者が次に何をすべきかが明確でない──このような状態では、リード化やCVにはつながりません。

特に多いのが以下のような失敗パターンです。

  • セミナータイトルとコンテンツが一致せず、参加者の期待と乖離している
  • 自社サービスへの導線がなく、参加者が“聞いて終わり”になる
  • アンケートや資料DL、相談CTAが弱く、接点が残らない
  • 開催後のフォローがなく、ホットリードを放置してしまう

このような課題は、「ウェビナーは開催することが目的」になっていることが原因です。リード獲得につなげるには、設計段階から“商談につながる導線”を設計する必要があります。

次では、成果を出している企業がどのような工夫をしているのかを見ていきましょう。

成果が出る企業は“何が違う”のか?

同じようにウェビナーを開催しても、リード獲得につながる企業と、つながらない企業には明確な違いがあります。特に成果を出している企業は、「集客」「設計」「フォロー」の3つのフェーズすべてにおいて、意図的な工夫を施しています。

まず、集客段階ではターゲットの“解像度”が高いことが特徴です。誰に向けたセミナーかが明確なため、訴求メッセージにブレがなく、参加者の質も高くなります。

設計フェーズでは、「視聴者の悩み→課題整理→解決策→次の一手」というストーリーが組まれており、自然な流れで資料請求や相談につなげている構成になっています。

さらに、フォローでは、アンケート回答・参加ログに基づいて、スコアリングや個別対応を実施。ホットリードを短期間で商談につなげています。

単なる“発信”で終わらせず、「成果までの流れ」をあらかじめ組み込んでいる点が、成功企業に共通するポイントです。

診断チェック:自社のウェビナーはどの型?

ウェビナーで成果が出ない理由は、自社の施策スタイルが現在のターゲットや目的にマッチしていないことにあるかもしれません。ここでは、自社のウェビナーを4つのタイプに分類し、それぞれの強み・弱みを整理してみましょう。

タイプ特徴主な課題
情報提供型業界トレンドや知識を中心に構成CV導線が曖昧/聞いて終わる
商品紹介型自社サービスの説明が中心売り込み感が強く離脱されやすい
課題解決型悩み→解決提案をストーリー化フォロー設計が弱いと効果半減
参加型・相談型Q&Aや相談会で関係構築運営負荷が高く属人化しやすい

自社の現在地を知ることで、改善すべきポイントや次に取り入れるべき要素が見えてきます。

「自社の型を可視化したい」「どこを改善すべきか整理したい」という方は、無料診断チェックリスト(PDF)をご活用ください。施策の再構築に役立つフレームを提供しています。

リードにつながるウェビナー施策設計のポイント

成果が出るウェビナーは「本番の内容」だけで決まるものではありません。最初の段階で誰に届けるか(ターゲット)・何を伝えるか(コンテンツ)・どうアクションさせるか(導線)まで設計されていることが共通点です。

このセクションでは、設計段階で押さえるべきポイントを3つに分解し、改善方法を具体的に解説します。

まずは「誰に何を届けるか」の設計の質から見直していきましょう。

ターゲット設計とコンテンツの最適化

ウェビナーで成果を上げるための第一歩は、「誰に対して何を伝えるのか」を明確にすることです。ターゲットが曖昧なまま開催されたセミナーは、刺さらず終わる傾向があります。参加者を具体的な人物像(ペルソナ)で設定し、その課題や関心にフォーカスしたコンテンツを構成することが不可欠です。

たとえば、BtoB SaaS企業向けに企画する場合、「マーケ責任者」と「営業部門のリーダー」では求める情報も導線も異なります。マーケ責任者には効果測定やROI、営業には活用事例や商談化率を意識した内容が有効です。

さらに、参加者が「自分ごと化」できるように、課題提起→事例紹介→選択肢の提示→次アクションという流れを意識して設計しましょう。

このフェーズで伝えるべきメッセージを研ぎ澄ますことで、参加者の態度変容=CVの第一歩が生まれます。

ゴール設定とKPIの見える化

成果につながるウェビナーには、明確なゴールとKPIが設計段階から組み込まれているという共通点があります。単に「視聴者に満足してもらう」ことではなく、「どのアクションをどれだけ引き出すか」を起点に設計することが重要です。

たとえば、以下のようなゴール設定とKPIが考えられます。

ゴール主要KPI例
商談創出資料請求数、相談申込数、アポ獲得件数
ナーチャリングアンケート回答率、再視聴率、MAスコア上昇
リスト拡充新規リード獲得数、既存接点の再活性化数

これらのKPIを設定することで、開催後に施策の良し悪しを定量的に評価でき、次回への改善にもつながります。

また、ゴールとKPIはコンテンツ構成やCTAの置き方にも直結します。「何のためのセミナーなのか」を全チームで共有したうえで、逆算して企画を設計しましょう。

NG設計の例と改善ポイント

ウェビナーで成果につながらない背景には、「設計段階の思い込み」や「導線の欠如」があります。以下に、よくある失敗例と具体的な改善策を整理しました。

NGパターンよくある状況例改善ポイント
テーマが広すぎて誰にも刺さらない「BtoBマーケの今後」など、対象も課題も曖昧ペルソナ設定+「○○担当者向け△△解決」型のテーマに絞る
自社紹介が前面に出すぎて離脱される商品スペックの紹介ばかりで共感が得られない冒頭で業界課題→共感形成→ソリューション提示の順で構成
コンテンツは良いがアクションが弱いセミナー後に何をすべきか伝わらず、参加者が静かに離脱資料DL、相談CTA、特典告知など具体的アクションを明示する

このように「構成全体を“CVに向けて設計”できているか」が成果の分かれ目です。自社の企画を客観視できるチェックリスト(PDF)もあわせてご活用ください。

ウェビナーで成果を出した企業の成功パターン3選

「実際に成果が出ている企業は、どんなウェビナーをやっているのか?」を知ることで、自社に取り入れられるヒントが明確になります。ここでは、業種別に異なる3つの成功事例を紹介し、それぞれの狙いや設計、成果までのプロセスを解説します。

自社に近い業種の取り組みを参考にしながら、成功のパターンを可視化していきましょう。

BtoB SaaS企業のインバウンド事例

あるBtoB SaaS企業では、「ウェビナーからの資料請求率が低い」という課題を抱えていました。そこで見直したのが、ナーチャリング型ウェビナーの導線設計とMAツールとの連携です。

まず、セミナータイトルを「○○に悩む担当者向け」に具体化し、CTAも“無料資料DL”ではなく“課題チェックリスト付き資料”とすることで、クリック率を1.5倍に改善。また、参加者の視聴ログ・アンケート結果をMAでスコアリングし、関心度の高い層を抽出して、ウェビナー翌日にメールとインサイドセールスの二段構えでアプローチしました。

結果として、従来の約2倍の商談化率を実現。ウェビナー単体ではなく、その前後を含めた「設計×運用の連携」が成功のカギとなった好例です。

このように、SaaS企業ではナーチャリング重視+スコアリング活用がリード転換の精度を高める鍵となります。

中小製造業の見込み客獲得成功事例

従来は展示会を主要チャネルとしていたある中小製造業では、コロナ禍以降にウェビナーへとシフト。しかし初回の開催では、「製品説明が一方通行で、資料請求につながらない」という課題が浮き彫りになりました。

そこで改善したのが、顧客の課題起点で構成するストーリー設計です。セミナータイトルを「部品調達でお困りの調達担当者へ」と具体化し、前半で業界動向や課題を提示、後半で自社事例や製品解決策を紹介する形に刷新しました。

さらに、ウェビナーの最後に「関連資料DL+個別相談会申込」の2ステップCTAを設置。実施後は営業担当がアンケート内容をもとに、関心内容別の資料送付と電話フォローを実施しました。

結果として、1回のウェビナーで従来の展示会と同等の商談数を創出。ターゲットの具体化と営業連携による“見込み客化の動線”設計が成功のポイントとなりました。

士業・コンサル業の信頼訴求成功事例

専門性や信頼性が重要視される士業・コンサルティング業界において、ある会計事務所はウェビナーを使って「信頼構築から相談獲得」までの流れを確立しました。同事務所が重視したのは、「売り込み感のない情報提供」と「顔の見える関係構築」です。

セミナータイトルは「経営者が知っておきたい税制改正の勘所」とし、内容も法改正の背景や判断ポイントに焦点を当て、あくまで“共に考える”スタンスを貫きました。講師は所長本人が登壇し、質疑応答の時間も長めに確保します。

終了後には「当日のスライドPDF+相談窓口案内」をメールで配信し、個別相談に自然と誘導しました。結果として、開催翌週に5件の新規相談が発生。専門知識の提供を起点に、信頼関係を築く流れがスムーズに機能した好例です。

このように、士業・コンサル系では「知見の見せ方」+「相談ハードルの下げ方」が鍵となります。

CV率を高めるための“フォロー”設計とは?

ウェビナーの本当の勝負は「開催後」にあります。資料DLやアンケート回答だけでは、商談化にはつながりません。そこで重要なのが、参加者の関心度に応じて設計された“フォロー施策”です。

このセクションでは、リードを見逃さずCVへ導くための仕組みと運用の工夫を、実例ベースで解説します。

アンケートの活用とスコアリング設計

ウェビナー後のアンケートは、**“次のアクションに直結する最重要データ”**です。単なる満足度調査ではなく、営業的な関心度を可視化するためのスコアリング設計を意識することで、CV率は大きく変わります。

たとえば、以下のような設問を設けると有効です。

  • セミナー内容で特に興味を持ったテーマは?(選択式)
  • 今後の情報提供で希望する内容は?(複数選択)
  • 個別相談や資料送付をご希望されますか?(Yes/No)

この回答をもとに、興味テーマ別・温度感別にリードをグルーピング。スコアが高い層には即日で営業がフォローし、関心が弱い層にはホワイトペーパー配信などでナーチャリングを継続します。

さらに、アンケート項目とMAツールを連携すれば、自動的なスコアリングルールの適用やリード抽出も可能です。アンケートは「アンケートで終わらせない」設計が鍵となります。

MA・SFAツールと連携するべきか?

ウェビナー施策の効果を最大化するには、MA(マーケティングオートメーション)やSFA(営業支援システム)との連携が不可欠です。特にリード情報が増えるほど、属人化や対応漏れのリスクが高まり、施策全体の一貫性が崩れてしまいます。

MAツールと連携すれば、アンケート結果・参加ログ・資料DL状況などを自動で取り込み、スコアリング・セグメント配信・リード育成施策までを一元管理できます。たとえば、「セミナー参加+アンケート回答あり+特定テーマに興味あり」の条件で、自動的にメールシナリオを分岐させることが可能です。

一方、SFAと連携することで、ホットリードが即座に営業へ通知され、商談化までのスピードを短縮できます。マーケと営業の間に情報連携の“壁”をつくらないことが、リードを成果につなげる鍵となります。

営業部と連携して“成果化”を強化する方法

ウェビナーから得たリードを**“商談”に転換できるかどうか**は、営業部との連携次第です。特にBtoBの場合、「マーケが集めたリードを営業が放置してしまう」という分断は非常に多く見られます。

成果を出している企業は、以下のような連携設計を事前に行っています。

  • ホットリードの定義をマーケと営業で共有(例:参加+アンケート+DL)
  • フォロー対応の優先度リストを事前に共有し、営業活動のズレを防止
  • ウェビナー終了直後に営業担当へ即時通知+テンプレート付きフォロー依頼

また、定例MTGで「どのようなフォローが効果的だったか」を振り返り、フィードバックループを回す文化を持っている企業ほど、成果化率が高い傾向にあります。

リード獲得の最終目的は“商談”であることを忘れず、マーケ部門だけで完結しない設計を心がけましょう。

まとめ

ウェビナーは、ただ開催するだけではリード獲得につながりません。ターゲット設計・コンテンツ構成・ゴール設計・フォロー体制を最初から整えておくことで、初めて“商談化までの導線”が機能します。

本記事で紹介した成功パターンやNG例、チェックリストはすべて、社内提案や再構築の実務にそのまま活用できる内容です。

まずは無料でダウンロードできる「設計チェックリスト」「フォローテンプレート」「成功事例集」をご活用ください。実行につなげたい方は、無料相談フォームからお気軽にご相談ください。

X-knockメディア編集部
株式会社X-knockはWeb制作・SEO対策・広告運用を中心としたWebマーケティング会社になります。「成長のキッカケを創る」をミッションとして、事業の成長・個人の成長をマーケティングの力で支援する企業です。
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