オウンドメディアの作り方!6ステップで集客からリード獲得まで実現

オウンドメディアを立ち上げたいけれど、一体どこから始めればいいのだろう…

その悩み、痛いほど理解できます。

多くの企業がオウンドメディア運営に挫折する理由は明確です。とりあえずブログを作ってみようといった安易なスタートでは、継続的な成果は生まれません。弊社では同じような失敗をしている方から多くの相談を受けます。

実は成功するオウンドメディアには、明確な設計図と戦略的な構築プロセスが不可欠なのです。

「検索流入を増やしたい」
「リード獲得の仕組みが欲しい」
「社内リソースだけで運用を続けられるか不安…」

このような課題を抱えているなら、この記事があなたにとっての道標となるでしょう。

本記事では、オウンドメディアの作り方を6つの具体的ステップで解説します。WordPressの初期設定からSEO対策、効果的なコンテンツ制作の仕組み、そして最も重要なリード獲得の設計まで、すべてを実践的な手順で紹介します。

これらのステップを実践すれば、あなたも時間とともに成長し、自動的にリードを生み出すビジネス資産としてのオウンドメディアを手に入れることができます。

この記事でわかること
  • オウンドメディアを成功させるための6つの具体的ステップ
  • オウンドメディアを作る前に準備すべき3つのポイント
  • オウンドメディアで活用できる7種類のコンテンツタイプとその特徴・効果的な使い方
  • オウンドメディア運用で陥りがちな5つの失敗パターンとその対策方法

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なお、オウンドメディアそのものがなにか知りたい人は、こちらで解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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WebマーケティングならX-knockにお任せください!

株式会社X-knockは、渋谷にオフィスを構えるWebマーケティングにおけるドクターです。

住宅業界や人材業界、飲食業界様々な業種業界にて、Webマーケティングをサポート。

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この記事の監修者
X-knock代表取締役 遠藤惇
株式会社X-knock代表 遠藤 惇

大学卒業後、Webマーケティング会社を設立。金融メディアを運営。その後、SNSマーケティングの会社に参画し、Web・オウンドメディアの立ち上げ、クリエイティブディレクターとして企画戦略、撮影編集の統括。SNSマーケティング会社の取締役を経て、2021年に株式会社X-knockの代表として総合Webマーケティング会社を起業。数多くのクライアントのマーケティング支援を行う。

目次

オウンドメディアを作る前にしておくべき3つのこと

早速手順を解説していきたいところですが、オウンドメディアを始める前には、準備しておくべき重要なポイントがあります。この準備段階をおろそかにすると、後になって思ったような成果が出ない、方向性がブレてしまうといった問題が発生しがちです。

特にマーケティング担当者やスタートアップの経営者にとって、限られたリソースを効果的に活用するためにも、以下の3つのポイントをしっかり押さえておきましょう。

明確な目的と成果をはかる指標の設定

まず、オウンドメディアを成功させるためには、KGI(重要目標達成指標)とKPI(重要業績評価指標)の設定が不可欠です。曖昧な目標では、効果的なコンテンツ戦略を立てることができません。

KPI(重要業績評価指標)とは

KPI(重要業績評価指標)とは、目標達成に向けた進捗を測る指標です。KGI(重要目標達成指標)とは、最終的に達成すべき目標を表す指標です。

なぜ、オウンドメディアにはKGIとKPIが重要なのでしょうか。

オウンドメディアは継続的な運用が必要な施策であり、方向性を見失わないための指針が必要だからです。KGIとKPIという具体的な指標があれば、今月は目標に対してどれくらい進んでいるか、何が上手くいっていて、何が改善すべき点かなどを客観的に判断できます。

なお、オウンドメディアのKGIとKPI設定についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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ターゲットユーザーと競合分析

『誰に』『何を』届けるのかが明確でないオウンドメディアは、どこにも刺さらない中途半端なコンテンツになりがちです。オウンドメディアの価値を最大化するためには、具体的なペルソナ設定が欠かせません。

例えば、家事の効率化を紹介するサイトなら『時間に追われる共働き子育て世帯』というペルソナ設定で、朝の準備時間を短縮する方法や一週間の献立管理術など、具体的なニーズに応えるコンテンツが見えてきます。

また、既存メディアの分析も重要です。同じターゲットに向けたサイトを調査し、基本的な時短テクニックは充実していても、在宅勤務と育児の両立に関する情報は少ないといったギャップを見つけることで、差別化戦略を立てられます。

ターゲットを絞り込み、競合との違いを明確にすることが、刺さるコンテンツ作りの第一歩です。

オウンドメディア運用体制の構築

オウンドメディアは構築して終わりではなく、継続的な運用が成功の鍵です。多くの企業は最初は意気込んで始めたものの、3ヶ月で更新が滞ったという事態に陥ります。

これを防ぐためには、必要な予算・人員・時間の現実的な見積もりを行うことが重要です。

一般的にはマーケティング担当者が本業の合間にメディア運営を任されるケースが多いですが、これが失敗の原因になりがちです。週1回の更新が難しいなら月2回に調整する、記事制作だけ外部ライターに依頼するなど、持続可能な体制を整えることが長期的な成功につながるでしょう。

特にスタートアップや中小企業など、リソースが限られている場合は、外部の専門家に一部または全部を委託することも検討すべきです。プロの力を借りることで、効率的かつ効果的なオウンドメディア構築が可能になります。

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オウンドメディアはこの6STEPで作れます

早速、オウンドメディアの作り方を順を追って解説していきます。オウンドメディアの作成フローは以下のとおりです。

STEP
WordPressでオウンドメディアのサイトを構築する
STEP
SEOに強いサイト構造を設計する
STEP
コンテンツを制作する
STEP
効果的な記事コンテンツ制作
STEP
コンテンツ内にリード獲得の導線を設置
STEP
分析と改善の仕組みを設定

オウンドメディアの作り方は、準備と構築から一連の流れで進みます。重要なのはこれが単なる一方通行のプロセスではなく、STEP6の分析と改善から得られた知見を他のステップにフィードバックする循環構造だという点です。

特にコンテンツ制作やサイト設計は常に改善の余地があり、データに基づいて継続的に最適化することで、オウンドメディアは時間とともに成長し、より強力な集客・リード獲得チャネルへと進化していきます。

リード獲得チャネルとは

リード獲得チャネルとは、潜在顧客の情報を収集するための手段や経路のことです。

それでは各ステップの詳細を見ていきましょう。

STEP1:WordPressでオウンドメディアのサイトを構築する

オウンドメディアはWordPress以外にも様々なCMSやプラットフォームで構築することができますが、シェア率などを考慮すると、最も一般的で実績があるのはWordPressです。

私たちがクライアント様におすすめしているのもWordPressでの構築方法であるため、今回はWordPressに焦点を当てて解説していきます。

WordPressは専門的な技術知識が少ないマーケティング担当者やスタートアップの経営者でも比較的取り組みやすく、自由度の高いカスタマイズが可能なため、オウンドメディア構築に最適なプラットフォームの1つです。

本格的なオウンドメディアを作りたいけど、プログラミングの知識はない、できるだけ早く立ち上げたいといった方にも、WordPressはおすすめです。テーマやプラグインを活用すれば、専門的な知識がなくても見た目と機能性を備えたメディアサイトを構築できます。

以下、3つの角度からオウンドメディアのWordPressでのオウンドメディア構築方法について解説していきます。

なお、WordPressでのオウンドメディアの構築方法についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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また、、WordPressでのCMSでオウンドメディアを構築したい方は、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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ドメイン取得とサーバー設定

オウンドメディア構築の第一歩は、ドメインとサーバーの準備です。ドメイン選びでは企業名やサービス名を含めた覚えやすいものを選びましょう。

ドメインとは

ドメインとは、インターネット上のウェブサイトを識別するための固有の名前(住所のようなもの)です。

ドメインは、日本向けなら『.jp』、グローバル展開なら『.com』が一般的です。SEO観点ではテーマに関連したキーワードを含めると効果的です。

サーバー選びでは表示速度、セキュリティ対策、サポート体制が重要です。初めての方は『Xserver』『お名前.com』などが使いやすいでしょう。

ドメインとサーバーを契約したら、ネームサーバーの設定を行って両者を紐づけます。

WordPressのインストールと初期設定

多くのレンタルサーバーでは、管理画面からWordPressを簡単にインストールできます。技術知識がなくても始められるのがWordPressの魅力です。

インストール後は以下の初期設定を行いましょう。

  1. サイトタイトルとキャッチフレーズ
  2. パーマリンク設定
  3. ユーザー設定
  4. ディスカッション設定
  5. メディア設定

特に重要なのはパーマリンク設定です。SEO観点から『/%postname%/』『/%postID%/』など設定し、URLには日本語ではなく英数字を使用することをおすすめします。

パーマリンク設定は後から変更すると既存URLのリダイレクト設定が必要になるため、初期段階で適切に設定しておきましょう。

オウンドメディアに最適なテーマと必須プラグインの導入


WordPressのテーマはメディアのデザインと機能性を左右します。オウンドメディアには以下の条件を満たすテーマがおすすめです。

  1. モバイル対応(レスポンシブ)
  2. 表示速度
  3. SEO対策機能
  4. 記事が読みやすいデザイン

上記した条件を満たすテーマはこちらです。

出典元:SWELL
出典元:THE THOR
出典元:Cocoon
テーマ名特徴価格帯
SWELLSEO対策充実・高速表示17,800円
THE THORデザイン性高・多機能16,280円
Cocoon無料で高機能・初心者向け無料

オウンドメディアにおすすめのプラグインは次の5つです。

プラグイン機能
SEO SIMPLE PACKSEO対策の基本機能を提供
SiteGuard WP PluginWordPressサイトのセキュリティ対策
WP Sitemap Pageサイトマップページの自動生成
Google XML Sitemaps Generator検索エンジン向けXMLサイトマップの作成
Contact Form 7問い合わせフォーム作成

これらの設定が完了したら、次はサイト構造の設計に進みます。

STEP2:SEOに強いサイト構造を設計する

オウンドメディアを構築する目的の1つは、検索エンジンからの継続的な流入を獲得することです。そのためには、SEOに強いサイト構造を設計することが重要になります。

適切なサイト構造は、検索エンジンがコンテンツを正確に理解するのを助け、ユーザーにとっても使いやすいメディアになります。

サイト構造設計における3つの重要なポイントは以下の通りです。

なお、オウンドメディアのSEO対策についてはこちらで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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カテゴリーとタグの設計

カテゴリー設計は、オウンドメディアでSEO対策を行う際に、最重要といっても過言ではない要素です。適切なカテゴリー構造は検索エンジンがサイトの専門性と権威性を理解する基盤となります。

マーケティング関連なら『SEO対策』『コンテンツマーケティング』などの明確な区分が効果的です。カテゴリーは5〜10個程度に抑え、検索ニーズの高いキーワードを含めることがポイントです。

タグは初心者向けや事例紹介など横断的な概念で、カテゴリーを補完する役割があります。カテゴリー・タグ構造が、検索エンジンにあなたのサイトは何に特化したサイトなのかを明確に伝えることで、検索順位向上に直結します。

Google検索では専門性を重視する傾向が強まっており、的確なカテゴリー設計がサイト全体の評価を大きく左右します。

パーマリンク構造の設定

パーマリンク(URL構造)はSEOの重要な要素です。シンプルで短く、キーワードを含み、階層構造が明確なURLが理想的です。

WordPressでは前述した『/%postname%/』『/%postID%/』がおすすめで、URLには日本語ではなく英数字を使用します。

例えば、オウンドメディアの作り方なら『owned-media-how-to-create』というスラッグにするとよいでしょう。

初期段階での適切な設定が重要で、後から変更すると既存URLのリダイレクト設定が必要になります。

内部リンク構造と回遊性の高いサイトマップ作成

内部リンクはユーザーのサイト内滞在時間を高め、クローラーの巡回を助ける重要な要素です。関連コンテンツへの自然なリンク設置や、コンバージョンページへの複数導線の確保が効果的です。

クローラーとは

クローラーとは、検索エンジンがウェブページの内容を収集・分析するために使用する自動プログラムです。標です。

参照元:Google for Developers

リンクテキストには適切なキーワードを含めましょう。

また、XMLサイトマップ(検索エンジン向け)とHTMLサイトマップ(ユーザー向け)の両方を用意することで、検索エンジンがサイト全体を正確にインデックスしやすくなり、ユーザーも目的のコンテンツを見つけやすくなります。

STEP3:コンテンツを制作する

ここまでは、サイト構造や事前準備をしてきましたが、ここからはどんなコンテンツを作成していくのか決めましょう。

オウンドメディアの核となるのは、質の高いコンテンツです。ただし、コンテンツには様々な種類があり、それぞれに特徴とメリットがあります。

どのコンテンツを制作するかは、ターゲットユーザーの特性や自社リソースに合わせて、最適なものを選択することが重要です。ここでは、オウンドメディアで活用できる7つのコンテンツタイプについて解説します。

  1. 記事コンテンツ
  2. 動画コンテンツ
  3. 音声コンテンツ
  4. メルマガ
  5. ホワイトペーパー
  6. ウェビナー
  7. ダウンロード素材

なお、オウンドメディアの種類については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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1:記事コンテンツ

記事コンテンツはオウンドメディアの基本となる最も一般的なコンテンツタイプです。SEO効果が高く、検索流入を獲得しやすいのが最大の特徴です。

定期的に質の高い記事を公開することで、時間とともに資産として蓄積され、長期的な集客が可能になります。記事の種類は、事例紹介、比較記事など様々です。

特に、オウンドメディアではターゲットユーザーの悩みや疑問に答える問題解決型コンテンツが効果的でしょう。企業のマーケティング担当者やスタートアップの場合、まずは自社の強みや専門性を活かせるテーマで記事作成から始めることをおすすめします。

記事には見出しや画像を適切に使うことで読みやすさが向上します。

2:動画コンテンツ

動画コンテンツは情報伝達力と感情への訴求力が高いコンテンツです。複雑な情報をわかりやすく伝えることができ、ユーザーの滞在時間を延ばす効果もあります。

YouTubeなどの動画プラットフォームと連携することで、オウンドメディア単体よりも広いリーチが期待できるでしょう。

特に技術的な説明や手順の紹介は、テキストよりも動画の方が伝わりやすいことが多いです。初期投資としてカメラやマイクなどの機材が必要になることもありますが、最近ではスマートフォンでも十分な品質の動画が撮影できるようになっています。

動画は記事と組み合わせることで、相乗効果が生まれやすいコンテンツです。

3:音声コンテンツ

音声コンテンツ(ポッドキャスト)は、移動中や作業中など、他の活動をしながら情報を得たいユーザーに効果的に届けられるメディアです。ターゲットユーザの通勤時間や家事の合間などにリーチできるのが強みです。

業界動向のディスカッション、専門家へのインタビュー、Q&A形式など、さまざまな形式で制作できます。テキストや動画に比べて制作の敷居が低く、機材も最小限で始められるのがメリットです。

ただし、検索エンジンからの流入は期待しにくいため、他のコンテンツと併用するか、既存の顧客向けの深い関係構築に活用するのが効果的です。音声コンテンツは一度リスナーを獲得すると週1回など定期的に自社の情報や価値観に触れてもらえるため、ファンの育成や顧客との継続的な関係構築につながります。

4:メルマガ

メールマガジンは、直接ユーザーに情報を届けられる手段です。SNSやウェブサイトと違い、アルゴリズムに左右されず、確実にメッセージを届けられることが最大の強みです。

定期的な情報発信によって見込み客との関係を深め、問い合わせへと導く役割を果たします。

業界の最新情報、限定コンテンツ、セミナー案内など、メルマガならではの特典を提供することで登録を促進できます。オウンドメディアで獲得したリードに対して、より詳細な情報などを提供するのに適しています。

開封率やクリック率が計測できるため、ユーザーの興味関心を直接把握することも可能です。マーケティング担当者やスタートアップ経営者にとって、比較的低コストで始められる効果的なマーケティングツールと言えるでしょう。

5:ホワイトペーパー

ホワイトペーパーとは、特定のテーマを詳しく解説した資料のことです。

例えば『データ分析で売上を2倍にした事例集』や『2025年のマーケティングトレンド予測』といった具体的なタイトルで作成します。

ホワイトペーパーは5,000〜10,000字と情報量が豊富です。充実した内容が検討層の心を掴みます。

作成には時間と専門知識が必要です。しかし、BtoB企業の場合、発注を検討している企業の担当者に自社の専門性をアピールできる効果的な方法といえるでしょう。

6:ウェビナー

ウェビナー(オンラインセミナー)は、リアルタイムで視聴者と双方向のコミュニケーションができる貴重なコンテンツです。専門知識の提供や製品デモンストレーション、事例紹介などを通じて、見込み客との信頼関係を構築できます。

参加者の質問に直接答えることで、一方通行の情報発信よりも深い関係性を築けるのが大きなメリットです。参加登録時にメールアドレスなどの情報を収集できるため、リード獲得の手段としても効果的です。

また、ライブ配信後は録画を編集してアーカイブコンテンツとして活用することも可能です。初期準備には時間と労力がかかりますが、一度仕組みを作ってしまえば、定期的に開催することで継続的なリード獲得につながります。

特にBtoB企業やスタートアップの新サービス紹介に効果的なコンテンツと言えるでしょう。

7:ダウンロード素材

ダウンロード素材は、ユーザーが実際に活用できる実用的なコンテンツを提供することで、即座に価値を感じてもらえる強力なリード獲得手段です。テンプレート、チェックリスト、ワークシート、計算ツール、イラスト素材など、ターゲットユーザーの業務や課題解決に役立つ素材が効果的です。

多くの場合、メールアドレスを入力することでダウンロードできる仕組みになっており、見込み客情報の収集に活用できます。素材の質が高ければ、SNSなどでシェアされる可能性も高まり、新たなユーザー獲得にもつながるでしょう。

作成には初期投資が必要ですが、一度作ってしまえば追加コストなく提供でき、長期的な資産として機能します。特にマーケティング担当者など、実務で役立つ素材を求めているユーザーに効果的にアプローチできるコンテンツタイプです。

STEP4:記事を制作する

ここでは、オウンドメディアのメインコンテンツになり得る記事の制作の流れにおいて重要な要素を3つにまとめて解説します。

これらを実践することで、検索上位を狙える質の高い記事を制作できるようになるでしょう。

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キーワード調査

キーワード調査は記事制作の第一歩です。どんな言葉で検索されたらあなたの記事に辿り着いてほしいかを明確にしましょう。

例えば『オウンドメディア 作り方』というキーワードなら、『オウンドメディア WordPress』『オウンドメディア 費用』などの関連キーワードも調査します。

キーワードプランナーなどのツールで検索ボリュームを確認してみてください。ここで重要になるのは検索ボリュームだけでなく、自社の強みを活かせるか、商品・サービスとの関連性も考慮することです。

競合が強いキーワードよりも、ニッチでも確実に上位表示を狙えるキーワードから始めるのがおすすめです。

SEO記事の作成

SEO記事の基本構成は、以下の通り。

  1. タイトル
  2. 序文(導入文)
  3. 見出し
  4. 本文
  5. まとめ

タイトルにはメインキーワードを含め、読者がクリックしたくなるような魅力的な表現にします。導入文では読者の悩みに共感し、あなたの記事で解決できることを明示しましょう。

見出しはH2、H3と階層構造を明確にし、読者が求める情報を論理的に展開。本文は専門用語を適度に解説しながら、具体例を交えて分かりやすく説明します。

まとめでは記事の要点を簡潔に振り返り、次のアクションを促します。

なお、オウンドメディアのSEOについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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独自クリエイティブの作成

記事の差別化に重要なのが独自クリエイティブです。オリジナルの図解やチャートを作ることで、他サイトとの明確な違いを生み出せます。

例えば『オウンドメディアの構築手順』を説明する際、テキストだけよりもフローチャートがあると理解しやすくなります。

画像編集が苦手でも、Canvaなどのツールで簡単に作成できます。画像には必ず代替テキスト(alt属性)を設定して、SEO効果も高めましょう。

独自クリエイティブは、あなたの記事でしか得られない価値を生み出し、読者の満足度とSEO評価の両方を向上させることができます。

STEP5:コンテンツ内にリード獲得の導線を設置

ここまでで、オウンドメディアの基盤構築とコンテンツ制作が完了しました。しかし、いくら良質なコンテンツを作っても、問い合わせや資料請求といったアクションにつなげなければ意味がありません。

STEP5では、効果的な導線設置方法を3つのポイントで解説します。適切な導線設計によって、コンテンツの価値を最大限に引き出し、オウンドメディアを成果につなげることができます。

記事内にCTAボタンを設置する

CTA(Call To Action)ボタンは、読者に次のアクションを促す重要な要素です。

効果的なCTAボタンには、目立つデザイン、明確なメッセージ、適切な設置場所の3つの要素が重要です。デザインは記事内で一番目立つ色を使い、『無料相談をする』などテキストは具体的な行動を示せるものにします。

設置場所は、記事の導入部分・本文の中間・記事下部の3箇所がおすすめです。特に記事下部は、最後まで記事を読んだユーザーに対して効果を発揮します。

また、CTAの周辺には3分で完了などを添えると効果的です。ボタンのクリック率を定期的に測定し、テキストやデザインを改善していくことも重要になります。

問い合わせフォームの作成

問い合わせフォームは、シンプルで入力しやすいことが重要です。フォームの項目は最小限に抑え、名前・メール・問い合わせ内容など必須項目だけにとどめましょう。

項目が多すぎるとユーザーの離脱率が高まります。また、項目の説明文や入力例を明示することで、ユーザーの入力ミスを減らせます。

WordPressなら、先ほど紹介した『Contact Form 7』などのプラグインを使えば、知識がなくても高機能なフォームを簡単に作成できます。

サイドバーと記事下部への効果的な導線配置

サイドバーと記事下部は、CTAやリンクを配置するのに最適な場所になります。

サイドバーは読者がスクロールしても表示され続ける追従型にすると効果的です。サイドバーには人気記事やカテゴリー一覧などと共に、バナーなどを使用しコンバージョンにつながる動線を配置します。

記事下部には、関連記事を表示して回遊性を高めつつ、お問い合わせボタンやバナーを大きめに配置するのが効果的です。特に記事の内容と関連性の高いものを紹介することで、自然な流れでコンバージョンへ誘導できます。

STEP6:分析と改善の仕組みを設定

オウンドメディアは構築して終わりではなく、継続的な分析と改善が成功への鍵です。
何が効果があり、何がうまくいっていないのかを把握するには、適切な分析ツールの設定が不可欠です。

STEP6では、以下の3つの分析ツールの設定方法と活用のポイントを解説します。

これらのツールを使いこなすことで、データに基づいた改善が可能になり、オウンドメディアのパフォーマンスを着実に向上させることができます。

Google Analytics

出典元:Google Analytics

Google Analyticsはウェブサイトのアクセス解析に必須のツールです。

まず、Google Analyticsアカウントを作成し、メディアサイトに測定IDを設置します。Googleタグマネージャーを使用すれば、簡単に導入できます。

設定後は、訪問者数、直帰率、滞在時間、閲覧ページ数といった基本指標の確認や、流入経路の分析が可能になります。

データ収集が始まったら、定期的にレポートを確認し、コンテンツ戦略の見直しに活用しましょう。

Search Console

出典元:Google Search Console

Search Consoleは検索エンジンからの流入を詳細に分析できるGoogleの無料ツールです。設定は、Google Search Consoleにアクセスし、プロパティを追加して所有権を確認するだけです。

Search Consoleでは、検索クエリや掲載順位、クリック率などのデータを確認できます。どのキーワードで検索されているか、実際のクリック数や表示回数はどうか、モバイルでの表示に問題がないかなどを把握できるのが強みです。

特に検索クエリレポートは、想定外のキーワードで検索されていることが判明することもあり、新たなコンテンツのアイデアになります。

Clarityの設定

出典元:Microsoft Clarity

Clarityは、Microsoftが提供する無料のユーザー行動分析ツールです。設定は、Microsoft Clarityのサイトでアカウント作成後、プロジェクトを作成してトラッキングコードを取得し、サイトに設置します。

Clarityの特徴は、ユーザーの実際の行動を視覚的に確認できることです。ヒートマップ機能では、クリックやスクロールが多い場所を色で表示し、セッション録画機能では、実際のユーザー行動を動画のように再生できます。

これらの情報は、デザインやCTAの配置改善、コンテンツの見直しに役立ちます。実際のユーザー行動を知ることで、想定と現実のギャップを埋め、より効果的なオウンドメディアに改善していきましょう。

オウンドメディア作りにかかる期間と費用の目安

オウンドメディアの立ち上げには、一定の期間と費用がかかります。一般的には、企画から公開までに2〜4カ月程度を要することが多く、構成や体制によって前後します。

費用については、内製するか外注するかで大きく異なり、初期費用の目安は5万〜150万円と幅があります。さらに、公開後もコンテンツ制作や分析改善に継続的な運用コストが発生します。

事前に必要な工数と予算を把握しておくことで、スムーズな構築と成果につながる運用が実現しやすくなります。

オウンドメディア運用で成果を出すためのポイント

オウンドメディアの作り方や制作期間、費用感をしったところで、次は実際の運用です。多くの企業やマーケティング担当者は初期の熱意が冷めて更新が滞り、結果として期待した効果を得られないケースが少なくありません。

ここでは、オウンドメディアで継続的に成果を出すための5つの重要なポイントを解説します。これらを実践することで、時間の経過とともに資産価値が高まる強力なオウンドメディアを育てることができるでしょう。

運営者情報を開示していく

オウンドメディアの信頼性を高める上で、運営者情報の開示は非常に重要です。誰が発信している情報なのかが明確になることで、読者の信頼感が大きく向上します。

具体的には、会社概要や編集部の紹介ページ、執筆者のプロフィールなどを充実させましょう。特に専門性が問われる業界では、執筆者の経歴や実績を明示することで、コンテンツの信頼性が高まります。

また、Googleの評価アルゴリズムにおいても、E-E-A-Tが重視されており、運営者情報の開示はSEO面でもプラスに働きます。

EEATとは

EEATとはGoogleが検索品質評価に用いる『専門性・権威性・信頼性・経験』を示す指標です。

参照:Google品質評価ガイドライン

企業のマーケティング担当者やスタートアップ経営者は、自社の強みや専門性を積極的にアピールする場として活用することで、ブランド価値向上にもつなげられるでしょう。

記事更新を定期的にしていく

オウンドメディアの成長には、継続的な更新が欠かせません。検索エンジンは定期的に更新されるサイトを高く評価する傾向があり、ユーザーも新しい情報が追加されるメディアに繰り返し訪問するようになります。

更新頻度は週1回など無理のないペースで設定し、それを守ることが重要です。無理な計画を立てて途中で挫折するよりも、月2回でも確実に継続する方が効果的です。

コンテンツの量よりも質を重視し、ターゲットユーザーにとって価値ある情報を提供することを心がけましょう。また、季節イベントや業界の最新トレンドに合わせた記事を計画的に準備しておくことで、定期更新のハードルを下げることができます。

データを分析しリライトを行う

オウンドメディア運用で最も効果的な施策の1つが、既存コンテンツの分析とリライトです。新規記事の作成よりも、既に一定のアクセスがある記事を改善する方が、少ない労力で大きな効果を得られることが多いでしょう。

具体的には、Google Analyticsで直帰率が高かったり滞在時間が短い記事、Search Consoleで表示回数は多いがクリック率が低い記事を抽出します。

これらの記事は改善の余地が大きく、リライトによる効果が期待できます。

リライトでは、最新情報の追加、見出し構成の見直し、導入部分の改善、具体例の追加などを行いましょう。データに基づいた改善を繰り返すことで、時間とともにメディア全体のパフォーマンスが向上していきます。

特に競争の激しいキーワードでも、継続的な改善によって少しずつ順位を上げていくことが可能です。

良質なコンテンツを作成し被リンクをもらう

検索エンジンからの評価を高めるためには、他サイトからの被リンクが重要です。被リンクは、他サイトからの推薦と捉えられ、サイトの権威性を高める効果があります。

被リンクを自然に増やすためには、リンクしたくなるコンテンツ作りが基本となります。業界の最新データをまとめた記事、詳細な事例研究、独自の調査結果など、他にはない価値ある情報を提供することがポイントです。

また、インフォグラフィックや図解などの視覚的コンテンツは特にシェアされやすく、被リンクにつながりやすいでしょう。業界関係者との関係構築も重要で、セミナーやイベントへの登壇、ゲスト投稿などを通じて認知度を高めることで、自然な被リンク獲得につながります。

リンク構造の最適化をはかる

サイト内部のリンク構造を最適化することは、ユーザーの回遊性向上とSEO効果の両面で重要です。適切な内部リンク設計によって、検索エンジンのクローラーがサイト全体を効率よく巡回できるようになり、各ページの評価も高まります。

特に重要なのは、階層構造を明確にすることです。基本的な階層を整理し、関連性の高いコンテンツ同士を適切にリンクさせましょう。

特に重要な記事には、サイト内の複数箇所からリンクを設置することで、ページの重要性を検索エンジンに伝えることができます。

また、定期的にリンク切れのチェックを行い、404エラーになっているページを修正することも忘れてはいけません。サイトが成長するにつれて複雑化するリンク構造を定期的に見直し、ユーザーが目的のコンテンツに迷わずたどり着ける設計を心がけましょう。

オウンドメディア作りで避けるべき失敗パターン

オウンドメディアの構築や運用において、多くの企業やマーケティング担当者が同じような失敗を繰り返しています。せっかく時間とリソースを投資しても、思ったような成果が得られずに挫折してしまうケースは珍しくありません。

ここでは、オウンドメディア作りでよくある5つの失敗パターンとその対策を解説します。これらの落とし穴を事前に認識しておくことで、効果的なオウンドメディア構築への近道となるでしょう。

\ 簡単30秒 /

情報整理が出来ていない

オウンドメディア運用で最もよくある失敗が、情報の整理不足です。とりあえず記事を公開しようという意識だけで、カテゴリー設計や記事の関連性を考慮せずに何でもかんでも同じところにアップロードしてしまうケースが多く見られます。

情報整理ができていないと、ユーザーは欲しい情報を見つけられず離脱してしまい、検索エンジンも何に特化したメディアなのかを理解できなくなります。結果として、アクセス数の伸び悩みやコンバージョン率の低下につながるのです。

対策としては、メディア構築の初期段階でカテゴリー設計を十分に検討し、サイトマップを作成することが重要です。メディアで誰に何を伝えたいのかという軸を明確にし、その軸に沿った一貫性のあるコンテンツ制作を心がけましょう。

特にスタートアップの経営者は、自社の強みに直結する領域に特化したメディア作りから始めることをおすすめします。

効果が見えず挫折する

多くの企業が、オウンドメディアを始めて数ヶ月で効果が見えないと感じて挫折してしまいます。オウンドメディアは即効性のあるマーケティング手法ではなく、長期的な資産構築と捉えるべきものです。

特にSEOの効果が表れるまでには通常3〜6ヶ月かかり、本格的な成果につながるまでは1年以上を要することも珍しくありません。短期的な成果を求めすぎると、途中で諦めてしまう原因になります。

途中で諦めないようにするためには、短期・中期・長期の目標を段階的に設定することが効果的です。

例えば、最初の3ヶ月は10記事の公開、6ヶ月目は特定キーワードでの検索上位表示など、現実的な目標を設定しましょう。

また、毎月のトラフィック推移やリード獲得数などを可視化し、小さな成長も見える化することで、チーム全体のモチベーション維持につなげることができます。

更新が滞る

オウンドメディアを始める際は意気込んでいても、時間の経過とともに更新頻度が落ち、最終的には更新が完全に止まってしまうケースが非常に多いです。これは特に通常業務が忙しい企業のマーケティング担当者や、リソースの限られたスタートアップに顕著に見られる問題です。

更新が滞ると、検索エンジンからの評価低下や読者離れが進み、それまでの努力が無駄になってしまいます。継続的な運用こそがオウンドメディア成功の鍵なのです。

更新が滞ることを防ぐには、現実的な更新計画を立てることが重要です。週3回の更新が理想でも、確実に続けられる頻度から始め、徐々にペースを上げていくことが効果的です。

また、外部ライターの活用や社内の執筆当番制の導入など、1人に負担が集中しない仕組みを作ることも大切です。

AIでコンテンツを量産する

近年のAIツールの発達により、短時間で大量の記事を生成することが技術的には可能になりました。しかし、AIだけに頼ったコンテンツ量産は、品質の低い似たような記事の乱造につながりがちです。

Google検索のアルゴリズムは年々賢くなっており、こうしたAI生成の薄いコンテンツは評価されにくくなっています。むしろ、サイト全体の評価を下げるコンテンツスパムとみなされるリスクがあります。

AIを効果的に活用するためには、下書き作成のサポートやアイデア出しなどの補助的な用途に限定し、必ず人による編集と価値の付加を行うべきです。オリジナルの事例や体験、専門的な見解など、自社ならではの付加価値を盛り込むことで、真に役立つコンテンツに仕上げましょう。

AIはあくまでツールであり、コンテンツの質と独自性を担保する責任は運営者にあることを忘れてはいけません。

アクセスは増えてもリードにつながらない

SEO施策の成功でアクセス数は増えているのに、問い合わせや資料請求などのリード獲得にはつながらないという悩みも多く聞かれます。これは集客とコンバージョンのバランスが取れていない状態です。

多くの場合、検索上位を狙いやすい情報系コンテンツに注力するあまり、自社製品・サービスと関連性の低いユーザーを集めてしまっているか、コンバージョンポイントへの導線設計が不十分なことが原因です。

導線設計を見直す際は、ファネル設計の見直しが効果的です。検索流入を狙う上位ファネル(認知段階)の記事だけでなく、中間ファネル(検討段階)や下位ファネル(決定段階)に対応するコンテンツも充実させましょう。

また、関連記事の提案やCTAボタンの最適化など、段階的にリード獲得へと導く仕組みを整えることが重要です。

オウンドメディアの成功事例

オウンドメディアは適切な戦略と運用によって、驚くほどの成果を生み出すことができます。ここでは、実際に成功を収めているオウンドメディアの事例を紹介し、その成功要因を分析します。

これらの事例から、自社のオウンドメディア構築にも活かせる具体的なヒントが得られるでしょう。

なお、オウンドメディアの施工事例についてはこちらで詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてください。
オウンドメディア事例

事例1

事例2

事例3

まとめ

オウンドメディア構築は長期的なビジネス資産形成であり、本記事で解説した6つのステップが成功への道筋となります。まず準備段階として目的設定、ターゲット分析、運用体制構築が重要です。

続いてWordPressなどでのサイト構築、SEOを意識した設計、質の高いコンテンツ制作、リード獲得の導線設置という技術的なプロセスを進めます。さらに運用フェーズでは、定期的な更新、データ分析、被リンク獲得などで価値を高めていきます。

オウンドメディアには即効性はありませんが、継続的な取り組みにより強力な集客・リード獲得チャネルへと成長します。リソースに限りがある場合は専門家への相談や外注も選択肢に入れ、何より続けられる体制づくりを優先しましょう。

X-knockメディア編集部
株式会社X-knockはWeb制作・SEO対策・広告運用を中心としたWebマーケティング会社になります。「成長のキッカケを創る」をミッションとして、事業の成長・個人の成長をマーケティングの力で支援する企業です。
当メディアは、「マーケティングをもっと世の中へ」を目的とし日々コンテンツ発信を行っております。
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