構築・運用・分析・自動化まで!オウンドメディアに必要なツールと選び方

オウンドメディアを運用する上で、「どのツールを選ぶべきか」「無料で十分なのか、それとも有料にすべきか」と迷う担当者は少なくありません。CMSやSEO、分析ツールまで、選択肢が多すぎて決めきれないこともあります。

しかもツールは導入して終わりではなく、社内で活用し、成果につなげる必要があります。本記事では構築・運用・分析・自動化の各フェーズにおける役割と目的に応じて、必要なツールを体系的に整理し、無料/有料の選定基準や、導入ステップ、実際の活用事例まで、判断に迷わないための比較表や図解付きで解説します。

この記事でわかること
  • オウンドメディア運用では、フェーズごとに適したツールを使い分ける必要があること
  • 無料ツールと有料ツールの違いと、それぞれの選び方の基準
  • 成果につなげるためには、段階的な導入と事例を参考にすることが効果的であること
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この記事の監修者
X-knock代表取締役 遠藤惇
株式会社X-knock代表 遠藤 惇

大学卒業後、Webマーケティング会社を設立。金融メディアを運営。その後、SNSマーケティングの会社に参画し、Web・オウンドメディアの立ち上げ、クリエイティブディレクターとして企画戦略、撮影編集の統括。SNSマーケティング会社の取締役を経て、2021年に株式会社X-knockの代表として総合Webマーケティング会社を起業。数多くのクライアントのマーケティング支援を行う。

目次

オウンドメディア運用におけるツール選定の重要性

オウンドメディアは「作って終わり」ではなく、継続的に運用し、成果を出し続けることが求められます。そのためには、目的や社内体制に合ったツールの導入が欠かせません。構築・運用・分析・改善・自動化といった各フェーズで役割の異なるツールを使い分けることで、業務効率を高めながら成果最大化を図ることができます。

特に、社内の人的リソースが限られている場合や、複数の担当者が関わる体制では、適切なツールの有無が運用の安定性に直結します。とはいえ、ツールの種類は多岐にわたるため「どのタイミングで何が必要か」を把握することが重要です。

以下では、各フェーズにおいて必要とされるツールの役割と方向性を解説します。

  • 構築フェーズ:CMSや初期設計支援ツール
  • 運用フェーズ:進行管理やチーム共有ツール
  • 分析フェーズ:アクセス解析やユーザー行動可視化ツール
  • 改善フェーズ:SEO最適化やUI/UX改善ツール
  • 自動化フェーズ:MAやCRM連携ツール

どんなフェーズでツールが必要になるのか?

オウンドメディアの運用は、大きく5つのフェーズに分けて考えることができます。それぞれの段階で発生する課題や目的に応じて、導入すべきツールの種類や役割も変わってきます。

まず、構築フェーズでは、サイトの設計・公開に必要なCMS(コンテンツ管理システム)やフォーム生成ツールなどが重要です。次に、運用フェーズでは、コンテンツの進行状況を可視化し、関係者と円滑に連携するためのタスク管理・情報共有ツールが活躍します。

分析フェーズでは、Googleアナリティクスやヒートマップツールによって、訪問者の行動を把握します。改善フェーズでは、その分析結果をもとにSEOやUIの最適化を行います。

さらに、自動化フェーズでは、MAツールやCRM連携によって、見込み顧客へのアプローチを効率化し、商談化率の向上を目指します。ツール導入は、フェーズごとの目的を明確にすることから始まります。

以下のセクションでは必要なツールを各目的別に解説していきます。

目的別|オウンドメディアツールの種類と特徴

オウンドメディア運用において、課題や目的に応じて導入すべきツールの種類は異なります。ただ機能を比較するだけではなく、「どのような場面で使うのか」「自社の体制や目的に合っているか」を基準に整理することが大切です。ここでは、目的別に5つのカテゴリに分けて、それぞれの特徴と代表的なツールをご紹介します。

CMS(構築用)ツール

CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)は、オウンドメディアの構築・管理に欠かせない中核ツールです。主な役割は、コンテンツの作成・編集・公開を効率化することで、専門知識がない担当者でもサイト運営を可能にする点にあります。

代表的なCMSとして、オープンソースのWordPress、国産SaaS型のferret One、デザイン性に優れたSTUDIOなどが挙げられます。WordPressは高いカスタマイズ性と豊富なテーマが特徴で、開発体制が整っている企業に適しています。

ferret Oneは、BtoB企業に特化した機能とテンプレートで、運用工数の削減に寄与します。STUDIOはノーコードでのWebデザインが可能なため、スピーディーに立ち上げたいケースに向いています。

自社でどの程度の更新・改修を行うのか、誰がどのように管理するのかを踏まえたうえで、最適なCMSを選ぶことが成果の第一歩となります。

運用支援ツール

オウンドメディアの成果を安定的に出すためには、記事作成や進行管理を効率化する「運用支援ツール」が不可欠です。特に複数メンバーでの情報共有やタスク管理において、属人化や伝達ミスを防ぐ仕組みづくりが求められます。

代表的なツールには、Notion・Trello・Asanaなどがあります。Notionは、ドキュメント作成からタスク管理までを一元化でき、部署を横断した情報共有に適しています。Trelloは、直感的なカード形式のタスク進行が特徴で、コンテンツ制作のステータス管理に向いています。Asanaは、ガントチャートやカレンダー機能を備えており、複雑なプロジェクトの進行に対応可能です。

これらのツールを活用することで、進行遅延や重複作業を防ぎ、限られた社内リソースの中でも生産性の高いメディア運用が実現できます。

分析・効果測定ツール

オウンドメディアの改善には、ユーザーの行動を可視化する分析ツールが欠かせません。代表例としては、Google Analytics 4(GA4)や、ヒートマップツールのMouseflow、Ptengineなどがあります。

GA4では、流入元やコンバージョンの可視化が可能で、改善施策の判断材料となります。ヒートマップは、離脱ポイントや注目箇所を視覚的に把握できるため、UIや導線設計の見直しに有効です。

数値だけでなく行動の質まで分析することで、改善の精度が高まります。

SEO対策ツール

検索流入を最大化するには、キーワード選定や順位確認、競合分析が欠かせません。代表的なSEO対策ツールには、Googleキーワードプランナー、Ahrefs、GRCなどがあります。

キーワードプランナーは検索ボリュームの把握に、Ahrefsは被リンク分析や競合比較に強みがあります。GRCは日々の検索順位を追跡し、施策の効果測定に活用されます。

これらのツールを組み合わせて使うことで、企画立案から改善検証まで一貫したSEO施策が可能になります。

MA(自動化)ツール

オウンドメディアから得たリードを商談につなげるには、マーケティングオートメーション(MA)ツールの活用が効果的です。代表的なツールには、HubSpotやList Finderがあります。HubSpotは、リード情報の一元管理やステップメール配信が可能で、営業連携に優れています。List Finderは、国産ツールとして中小企業向けの導入実績が豊富です。

MAツールを導入することで、手動対応の手間を削減し、見込み顧客への継続的アプローチが実現できます。

無料・有料ツールの選び方と判断基準

オウンドメディア運用におけるツール選定では、無料ツールから始めるべきか、有料に踏み切るべきかと悩む方が多く見られます。特に社内リソースや予算が限られている場合、安易に選んでしまうと「導入したが使いこなせない」「期待した成果が出ない」といった事態を招く可能性があります。

無料・有料それぞれの特徴と適した導入ケース、費用対効果の見極め方について解説します。目的や社内のリテラシー状況を踏まえたうえで、適切な判断軸を持つことが、ムダのないツール選定につながります。

それでは解説していきます。

無料ツールの限界と活用範囲

無料ツールは初期コストがかからず、まずは試してみたいという段階で有効です。CMSであればWordPress、アクセス解析ではGA4など、十分な基本機能を備えた選択肢も多く存在します。

しかし、カスタマイズ性やサポート体制、チームでの運用機能に制限があることも多いため、スケールや複雑な運用には不向きです。単独運用や検証目的での短期活用に適しています。

有料ツールはどこに投資すべきか?

限られた予算の中で成果を最大化するには、投資すべき領域を見極めることが重要です。たとえば、CV計測やSEO順位追跡といった成果に直結する工程は、費用をかける価値があります。

また、MAツールの導入によって、営業との連携やリード育成が効率化されるケースもあります。目的とリソースに応じた投資判断を行うことで、費用対効果の高いツール活用が可能になります。

ツール選定のステップと進め方

「ツールは必要だが、どこから手を付けていいか分からない」と感じる担当者は多いのではないでしょうか。機能や料金だけで選んでしまうと、運用フェーズでのミスマッチや活用不足を招くことがあります。

だからこそ、ツール導入は“検討プロセス”を設けることが重要です。このセクションでは以下の2つのステップに分けて、現場で活用できる選定手順を解説します。

要件整理と優先順位決定

まず最初に行うべきは、自社の目的・体制・課題を明確にすることです。たとえば「SEO改善」や「コンテンツ進行管理」といった目的を整理し、それに対して誰が、どのようなスキルレベルで関与するのかを確認します。

加えて、将来的な拡張性や予算制約なども加味し、ツールに求める必須条件と優先度を明確化します。こうした整理を行うことで、あとから比較検討する際の判断軸がブレにくくなります。

比較検討から導入までの流れ

要件が固まったら、次は複数の候補ツールをピックアップし、比較検討へ進みます。判断ポイントとしては「機能網羅性」「操作性」「費用感」「サポート体制」などが挙げられます。

自社の導入目的に照らし合わせながら、トライアル利用や担当者へのヒアリングを実施し、導入後のギャップを防ぐことが重要です。また、稟議や社内プレゼンを通す場合は、可視化された選定資料を用意しておくことで、合意形成もスムーズに進みます。

導入事例から学ぶツール活用のリアル

ツールの機能や選定基準を理解したとしても、「実際にどう使われているのか」が分からなければ、自社への導入判断は難しいものです。現場では「使いこなせなかったらどうしよう」「無料ツールで本当に十分か」といった不安もつきものです。こうした悩みを解消するには、他社の導入事例を参考にするのが効果的です。

この章では、実際に成果を上げた企業の事例を紹介し、ツール導入によってどのような変化があったのかを解説します。

X-knockによる構築支援事例

BtoB領域でコンバージョン改善に悩んでいた企業では、X-knockの支援によりCMS・分析・SEOの3領域でツールを段階導入しました。まずSTUDIOでの再構築を行い、GA4とヒートマップを併用して離脱ポイントを可視化。

次にSEO順位追跡ツールとMAツールを導入し、見込み顧客へのメール配信を自動化しました。その結果、CV率は半年で約1.8倍となり、目的ごとに順を追って導入したことで、リソースを無駄にせず成果につなげることができました。

無料ツールから脱却した企業の判断軸

スタート時は無料のWordPressとGoogleアナリティクスのみで運用していた企業が、記事数と担当者が増える中で管理の限界を実感。更新遅延や属人化が発生し、運用体制の見直しが必要になりました。

そこでferret Oneを導入し、編集・公開・CV測定までを一元化。あわせてタスク管理にNotionを採用し、プロジェクトの進行管理も改善されました。『費用を抑える』から『工数を削減して成果を上げる』へと視点を切り替えたことが、ツール乗り換え成功の鍵となりました。

X-knockができるご支援とご提案

本記事を通じて「ツールの必要性は理解したが、実際にどれを選び、どう進めれば良いか悩んでいる」という方も多いはずです。そのような方に向けて、X-knockではツール選定から導入支援、運用設計まで一貫して伴走支援を行っています。

自社に合ったツールをプロの視点で提案し、意思決定をサポートすることで、失敗のない導入と早期の成果創出を支援します。ここでは、具体的にどのような支援が受けられるのかを紹介します。

無料相談と提案支援の流れ

X-knockでは、課題や状況に応じたツール選定・導入に関する無料相談を受け付けています。初回ヒアリングでは『何を目的にしているか』『どのような体制か』といった基本情報をもとに、必要なツール領域と優先度を整理します。

その後、複数候補の比較資料や導入ステップの提案を行い、社内提案にも活用できる構成資料をご提供します。選定に不安がある方でも、客観的な判断軸を持ったうえで導入を進められる体制となっています。

目的別マトリクス資料DL

記事内で紹介したツールのカテゴリや選定基準を、目的別・導入難易度別に整理したPDF資料をご用意しています。比較表やマトリクス形式でまとめられており、社内プレゼンや導入検討会議など、実務の場でそのまま活用できます。

無料でダウンロード可能なので、「まずは全体を俯瞰して検討したい」という段階の方にもおすすめです。迷いを減らし、次のアクションに進むための一助としてご活用ください。

まとめ|成果につながる“自社に合った”ツールを選ぶために

ツールの導入はゴールではなく、成果を出すためのスタートラインです。数多くのツールが存在する中で、「どれがよさそうか」ではなく「自社にとってなぜ必要か」を軸に選ぶことが、失敗しない選定につながります。

本記事では、構築・運用・分析・自動化といったフェーズごとの目的や判断基準を明確にし、導入ステップや事例を交えて解説してきました。今後、どのフェーズから強化すべきか、無料と有料どちらが自社に合うかを見極め、確かな情報をもとに判断を進めることが大切です。

そして必要に応じて、外部の支援や資料も活用しながら、最適な体制構築を実現していきましょう。

X-knockメディア編集部
株式会社X-knockはWeb制作・SEO対策・広告運用を中心としたWebマーケティング会社になります。「成長のキッカケを創る」をミッションとして、事業の成長・個人の成長をマーケティングの力で支援する企業です。
当メディアは、「マーケティングをもっと世の中へ」を目的とし日々コンテンツ発信を行っております。
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