オウンドメディアでの集客に悩んでいませんか?
「オウンドメディアを始めて、数ヶ月たったけど一向にアクセスが増えない…。」
「オウンドメディアの立ち上げを任されたけど、どうすれば多くの人に見てもらえるんだろう…。」
そんな悩みを持つ皆さんに向けて、私はこの記事を書いています。
どんなにいい記事を書いても、どんなにコストを費やしても、読者に届いていないオウンドメディアは成功とは言えません。
しかし、オウンドメディアの集客に成功すれば、より多くの見込み顧客にアプローチできたり、自社のファン獲得につながったり、広告費を削減できたりといった大きなリターンがあります。
本記事ではそんなオウンドメディアの集客方法を網羅的に解説します。
この記事を読み終わる頃には、自社にとって最適な集客手法が明確になり、実践に移せる状態になっているはずです。
ぜひ最後までご覧になり、自社のメディアの成長に役立ててみてください。
- オウンドメディアの集客方法9選を紹介
- あなたにとって最適な集客方法を理解
- オウンドメディアの集客を最大化させるためのポイント

あなたのオウンドメディアは集客施策に注力すべきか
本当にあなたのオウンドメディアは今、集客施策に注力すべき状態にあるのでしょうか。
そもそも運用の目的や目標数値は明確ですか?
また社内で共通認識が取れていますか?
オウンドメディアでは、目的や目標数値によって、適切な集客施策が変わることがあります。そのうえそれぞれの集客施策にかかるコストや成果が出るまでに要する時間はさまざまです。
例えば、SEOによる集客はオウンドメディアを運用するほとんどの人が行う施策ですが、1ヶ月以内に問い合わせを2倍にするといった目標値がある場合には、時間を割くべき施策ではありません。
なぜなら、SEOによる集客は成果が出るまでに少なくとも半年以上の時間がかかると言われているからです。
短期的な集客を目指すのであればより効率的な施策が存在します。
そのため、効率的な集客を行うためにも施策に着手する前に、自社のオウンドメディアは目的や目標数値が明確になっているのか、社内で確認を取ることを強くおすすめします。

オウンドメディアの集客方法9選
ここではオウンドメディアの集客方法を9つにまとめて解説します。
- コンテンツSEO
- SNSで集客
- 動画プラットフォームによる集客
- Web広告による集客
- メルマガ配信による集客
- ウェビナーによる集客
- オフラインイベントでの集客
- プレスリリースによる集客
- インフルエンサーによる集客
それぞれ、どんな人にオススメな集客方法なのかも分かるようになっているので、自分にあった集客方法は何なのか考えながら、記事を読み進めてみましょう。
1.コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、ユーザーのニーズ(検索意図)を満たす、価値のある良質なコンテンツを継続的に発信する手法です。
検索エンジンの検索結果で上位表示を獲得し、オウンドメディアへの自然な流入を増やすことができるという大きなメリットがあります。
また上位表示を獲得したコンテンツが長期的なアクセスを生み出すため、広告費に依存しない持続的な集客にもつながります。
一方で、成果が出るまでに少なくとも半年以上は時間を要する点や、変動する検索エンジンのルールや想定読者のニーズに合わせて、定期的なリライトが求められるという注意点もあります。
SEOによる集客施策は自社で広告費などのコストがかからない施策ですので、短期的な成果を望む方以外は全員に取り組んでほしい施策になります。
詳しいSEO施策については、こちらの記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
2.SNSで集客
SNSによる集客は、SNS上に自社オウンドメディアと連動したアカウントを開設・運用し、フォロワーを獲得。そのフォロワーに向けて、自社オウンドメディアの記事や関連情報をSNSを介して発信する手法になります。
オウンドメディア運用において問い合わせを獲得していくためには、まずコンテンツを多くの人に届け、ターゲットとなるユーザーに読んでもらうことが欠かせません。
その点、SNSによる集客は検索エンジン以外の露出起点を持てるという大きなメリットがあります。
一方で、フォロワー獲得やインプレッションの獲得は決して簡単ではなく、不適切な発信による炎上が企業のブランド価値を大きく損なうリスクも存在します。
しかしながら、比較的低コストで運用できるものではあるので、SNSの利用が少ない高齢者層をメインターゲットとしている方以外には全員におすすめできる施策です。
オウンドメディア運用におけるSNSの使い方については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
インプレッションとは、投稿や広告がユーザーのタイムラインなどに表示された回数のことを指します。
3.動画プラットフォームによる集客
YouTubeやTikTokといった動画プラットフォームを活用し、集客する手法です。
動画はユーザーの視覚と聴覚の両方に訴えかけられるうえに、近年は検索結果に動画が表示されるケースが増えており、SEO対策の一環としても有効です。
さらに、字幕や多言語対応を取り入れることでインバウンド需要にも対応しやすく、海外ユーザーへの認知拡大にもつながる可能性があります。
一方で、撮影や編集といった工程が必要になるため、SNS運用よりも人的コストが高くなる点やSNS同様に炎上の危険性がある点、ユーザーに自社のコンテンツを見てもらう難しさがある点などが注意すべきポイントです。
扱う商材が動画訴求と相性のいい企業、動画制作に強みを持つ企業、海外展開を視野に入れている企業におすすめです。
4.Web広告による集客
Web広告による集客は、リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などを活用してオウンドメディアへの直接流入を増やす施策です。
SEO対策やSNS運用は効果がでるまでに数ヶ月ほど時間がかかるのに対して、広告施策は短期間で確実にアクセスを集められるのが最大のメリットです。
また、集客効果が数値で見えるので、顧客分析にも役立ちます。
しかし、広告費がかかる点がデメリットになります。
そのため短期的な集客が必要な企業や、新商品やサービスの認知を短期間で広めたい企業に特におすすめです。
5.メルマガ配信による集客
メルマガ配信による集客は、メールマガジンの登録をしているユーザーに定期的に情報を届け、オウンドメディアへ誘導する方法です。
自社が持つリストに基づいて直接配信できるため、検索エンジンやSNSのルールに左右されない安定したチャネルとなる点や、パーソナライズされた内容を送ることで読者との関係を深めやすく、リピート訪問や問い合わせにも繋がりやすい点がメリットです。
ただし、配信頻度や内容が不適切だと解除につながるため、顧客ニーズに即した設計が必要になります。
また一方で、SEO対策やSNSと違い、新規のユーザーにはリーチできないという点はデメリットです。
既存顧客との接点を強化したい企業や、長期的にリピーターを増やしたい企業におすすめです。
6.ウェビナーによる集客
ウェビナーによる集客は、オンラインセミナーを開催してオウンドメディアへの集客につなげる方法です。
専門的な知見を提供することで、参加者からの信頼を獲得でき、見込み顧客の獲得や商談につながるケースも多いでしょう。
また、ウェビナー後に録画をメディアで公開すると、継続的にアクセスを集められます。
ただしウェビナーを開催する場合、ウェビナーの実施を周知する必要があります。
そのため、SNS上での告知のほか、WEB広告での告知など、ウェビナー自体の集客にもコストを要する可能性がある点がデメリットになります。
BtoB企業や専門性の高いサービスを提供している企業、または顧客との深い関係構築を目指す企業におすすめの手法です。
7.オフラインイベントでの集客
オフラインイベントでの集客は、展示会やセミナー、ワークショップなどを通じて、リアルな接点を作り、オウンドメディアへ誘導する方法です。
ユーザーと直接会話ができる手段なので信頼関係を築きやすく、その後のオンラインでの接触にも繋げやすいでしょう。
また、イベント内でコンテンツのURL等を共有し、メディアへのアクセスを促すことも可能です。
さらに参加者の熱量は高いため、ユーザーと深い関係性を築くことができる点も大きな魅力です。
一方で、会場設営や準備にコストがかかる他、ウェビナー同様、オフラインイベント自体の集客にもコストがかかる点がデメリットになります。
リアルな顧客接点を大切にしたい企業、特に高単価商材を扱う企業やBtoB企業など、検討期間が長い商材を扱う企業におすすめです。
8.プレスリリースによる集客
プレスリリースによる集客は、新サービスやイベントなどの自社情報をメディアに発信し、ニュースサイトや専門誌を通じてオウンドメディアへの集客を行う方法です。
社会性のあるテーマや話題性のある内容であれば、マスメディアなど多くの媒体に取り上げられ、短期間で大量のアクセスを集められる他、自社の信頼性や知名度を高める効果も期待できます。
ただし、内容が宣伝色に偏ると取り上げられにくいため、報道に値するストーリー設計が必要です。
話題性の高い商材を扱う企業や、新規事業・サービスを広く知ってもらいたい企業におすすめです。
9.インフルエンサーによる集客
インフルエンサーによる集客は、SNSやブログで影響力を持つ人物に情報発信を依頼し、オウンドメディアへの流入を促す手法になります。
フォロワーとの信頼関係を背景にした発信は、広告よりも自然で受け入れられやすく、拡散効果も高いのが特徴です。また、若年層やニッチな趣味・関心を持つ層に対して大きなインパクトを与えることができるのが特徴です。
ただし、インフルエンサー選定を誤るとブランドイメージとの乖離が生じるリスクもあるため、相性の見極めが重要です。また、インフルエンサーの起用に報酬が発生する点もデメリットです。
若年層や特定の趣味・関心を持つ層に強くアプローチしたい企業におすすめの施策となります。
【段階別】あなたにおすすめの集客方法
ここではあなたが今どんな集客方法を実践すべきなのか、オウンドメディア運用の段階を
- これからメディア運用を始めようとしている人
- 半年以上メディア運用を続けているがうまくいっていない人
- これから更にメディアを伸ばして行きたい人
の3つの段階に分けて解説していきます。
これからメディア運用を始めようとしている人
立ち上げ段階では、基盤づくりが大切です。
安定した集客源を確保するために、まずは『コンテンツSEOによる集客』を中心に据えることをおすすめします。検索ニーズを満たす記事を蓄積することで、中長期的な集客の資産となります。
併せて『SNSで集客』もスタート段階から取り入れるのがおすすめです。コンテンツ公開時にSNSでも発信を行うことで、初期段階から読者の反応を得られます。
また、限られた予算で即効性を求める場合は『Web広告による集客』も有効です。小規模でも広告を打つことで、初期から一定のアクセスを確保できます。
立ち上げ期はコンテンツSEOとSNSによる集客を軸に据え、予算と相談しながら、web広告も併用し、認知を拡大することをおすすめします。
半年以上メディア運用を続けているがうまくいっていない人
ある程度記事数は増えたものの成果が見えにくい場合は、現在の集客施策の見直しに注力しましょう。
まずは、現在の集客施策の見直しが第一優先事項です。
例えば、SEO対策による集客施策をしているのであれば、キーワード選定をツールを用いながら定量的な事実に基づいてできているのかどうかや、定期的なリライトを実施できているかどうかなど、見直すべき点がたくさんあります。
現在の集客施策が正しいベクトルで行えているのかどうかを今一度見直してみましょう。
また、弊社を含め、オウンドメディア運用の無料相談などを実施している企業もあるので、専門家に自社の集客施策について相談してみるのも非常に有効です。

これから更にメディアを伸ばして行きたい人
すでに一定の集客がある場合取るべき施策は、ユーザーのCVR(成約率)をあげる、またはより多くの新規ユーザーを獲得するの2パターンに分かれます。
CVRを高めるには、コンテンツ内のCTA(資料請求や問い合わせを促すボタン)の改善や、『メルマガ配信による集客』『ウェビナーによる集客』などを活用した質の高い見込み顧客へのアプローチが有効です。
これらの集客施策は一度訪問したユーザーとの関係性を深め、購買や申し込みといった具体的な行動へつなげやすい手法になっています。
一方で、さらなるユーザー獲得を目指すなら『SNS』や『プレスリリース』など、これまで自社が露出できていなかった媒体にも挑戦していきましょう。
露出起点を増やすことで、新しい層にアプローチし、既存の集客基盤に新規読者を上乗せできます。
このようにメディアがある程度成熟してきたフェーズでは、ユーザーの質を高めることと、量を増やすことの両方をバランスよく進めることが、安定した成長に繋がっていきます。
オウンドメディア集客の成功事例
ここでは、オウンドメディアの運用に成功した事例を2つ紹介します。
株式会社INSPIRE VIP CASINO CLUBの事例
株式会社INSPIRE VIP CASINO CLUBは、韓国最大級の統合型リゾート『インスパイア・エンターテインメント・リゾート』内にあるカジノ施設『INSPIRE VIP CASINO CLUB』を運営しています。
競合の激しい『韓国カジノ』というビッグワードでの上位表示を目指し、SEO対策からWeb広告運用、顧客管理の機能要件、開発依頼を含めた、Webマーケティング領域を包括的に外部パートナーへ委託。
その結果、開始わずか数ヶ月で検索順位が急上昇し、半年以内に狙っていた1位を獲得しました。さらに、サイトへのアクセス数は毎月大幅に更新され続け、常に前月比120%以上という驚異的な成長を安定的に実現しています。
FRC株式会社トベシンホームの事例
FRC株式会社トベシンホームは、外壁塗装や屋根工事といったリフォーム事業を展開し、確かな施工力と反響営業で成果を積み重ねてきた企業です。
さらなる成長を見据えてSEO対策を外部に委託した結果、立ち上げからわずか2ヶ月で検索結果の上位を獲得。
単価の高いリフォーム商材でありながら、3ヶ月という短期間で問い合わせにつながる成果を実現しました。
通常は時間のかかるBtoCリフォーム領域において、極めてスピーディーに成果を出した成功事例といえます。

オウンドメディアの集客を最大化するために
ここでは、オウンドメディアの集客を最大化させるためのポイントを紹介します。
ペルソナの設定
オウンドメディアの集客を最大化する第一歩は、明確なペルソナの設定です。
誰に向けて情報を発信するのかが不明確なままでは、コンテンツの内容がブレてしまい、結果としてターゲットに響かないコンテンツになってしまいます。
また、どんな属性を狙うかによって最適な集客施策が異なるので、コストを費やしても集客効果が最大化されません。
ペルソナ設定では、年齢や性別、職業といった基本的な属性だけでなく、課題や悩み、情報収集の行動パターンまで具体的に描くことが重要です。
たとえば『40代男性。東京郊外に自宅あり(妻・子ども2人と同居)。情報システム部門のマネージャーで、業務効率化に悩んでいる。』といった像を持てば、記事の切り口や使う言葉も自然と明確になります。
適切に設定されたペルソナは、コンテンツ制作の羅針盤となり、記事の質と成果の両面を大きく左右します。
ペルソナの設定方法などについてはこちらの記事でより詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
カスタマージャーニーの理解
ペルソナを設定した後は、顧客がどのようなプロセスを経て商品やサービスにたどり着くのかを把握する必要があります。
なぜなら、オウンドメディアの最終的な目的は、単に記事を読んでもらうことではなく、コンバージョンを獲得することだからです。
一般的に人間の購入までのプロセスには『認知→興味→情報収集・比較検討→行動』という流れがありますが、各段階で求められる情報やコンテンツの形式は異なります。
たとえば認知段階では『業界の最新動向』や『日常の課題解決『ヒント』など広く関心を集める記事が効果的ですが、比較検討段階では『導入事例』や『具体的なメリット・デメリットの解説』が必要になります。
カスタマージャーニーを理解・可視化し、段階ごとに適切な情報を適切な媒体に配置することで、読者を自然に次の行動へと導くことが可能になります。
カスタマージャーニーについては、こちらの記事でより詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
流入から問い合わせへの最大化・改善を行う
オウンドメディアに訪問者を集めても、問い合わせや資料請求といった行動につながらなければオウンドメディアに集客をした意味が薄れてしまいます。
なぜならオウンドメディアの最終目的は問い合わせ(CV)の獲得だからです。
そこで重要なのが、オウンドメディアへの流入後の問い合わせ件数の最大化と改善の取り組みです。
具体的には、記事内に自然な形で関連資料へのリンクを配置したり、記事末に問い合わせフォームを設置したりすることで、行動のハードルを下げる工夫が求められます。
また、フォーム自体も入力項目を最小限にするなど、ユーザーの自社サイト内での体験を最適化することが大切です。
さらに、アクセス解析を通じて『どの記事からの流入が問い合わせにつながりやすいか』『どこで離脱が発生しているか』を把握し、改善を繰り返すことが成果向上の鍵となります。集客後の導線を磨くことで、成果は飛躍的に伸びていくでしょう。
問い合わせ最大化のための施策についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、是非チェックしてみてください。
まとめ
本記事では、オウンドメディアの集客方法やその注意点などについて解説してきました。
今回たくさんの集客方法を紹介しましたが、自社商材やオウンドメディアと相性の良い施策を見極め、選択と集中を行うことが非常に大切です。
また、ユーザーのニーズや検索エンジンやSNSからの評価基準は日々変動しており、オウンドメディアの集客は一筋縄ではいきません。
先月までは順調に目標値を達成できていたのに、数字が急に落ち込んでしまうなどといったケースも珍しくありません。
「今の目的に対して、この集客方法のままで大丈夫なのか…。」
「最近、オウンドメディアによる集客がうまくいっていない…。」
もしそうした壁にぶつかったときには、ぜひ再びこの記事に立ち戻っていただければ嬉しく思います。
あなたのオウンドメディアが集客に成功し、会社の成長の原動力となる日が訪れることを、心から願っています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。


