【徹底比較】オウンドメディアにおすすめのCMS10選と選び方ガイド

「CMSって結局、どれを選べばいいんだろう…」
オウンドメディアの立ち上げやリニューアルを任されたとき、まず直面するのがこの悩みです。
WordPressが無難?でも他にも選択肢があるらしい?
情報が散らばっていて、何を基準に選べばいいのか分からない。そんな不安や迷いを感じていないでしょうか。CMSの選定は、オウンドメディアの成果を左右する重要な判断です。
「とりあえず使いやすそう」で選んでしまうと、更新が続かず、社内に運用が定着せず、結局うまくいかなかったという失敗にもつながりかねません。
この記事では、CMSを選ぶ際の判断軸を明確にしながら、おすすめCMS10選を比較解説。さらに、体制や目的に合ったCMSが選べる診断チャートや成功事例も交えて、自社に合う選択肢を見つけるための具体的なヒントをお届けします。
- CMSとは、HTMLやCSSなどの専門知識がなくてもWebサイト上で記事の投稿・編集・管理ができる仕組み
- CMS選びで失敗しないためには機能性やSEO対応であるかを確認する必要がある
- CMSには、それぞれ得意な領域や向いている企業規模・目的がある

株式会社X-knockは、渋谷にオフィスを構えるWebマーケティングにおけるドクターです。
住宅業界や人材業界、飲食業界様々な業種業界にて、Webマーケティングをサポート。
サイトリニューアル後、問い合わせ件数が1件から10件に増加した事例もあります。
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大学卒業後、Webマーケティング会社を設立。金融メディアを運営。その後、SNSマーケティングの会社に参画し、Web・オウンドメディアの立ち上げ、クリエイティブディレクターとして企画戦略、撮影編集の統括。SNSマーケティング会社の取締役を経て、2021年に株式会社X-knockの代表として総合Webマーケティング会社を起業。数多くのクライアントのマーケティング支援を行う。
そもそもCMSとは?オウンドメディアに必要な理由
CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは、HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、Webサイト上で記事の投稿・編集・管理ができる仕組みです。直感的な操作でコンテンツを更新できるため、非エンジニアの担当者でもメディアを日常的に運用できます。
オウンドメディアにおいては、情報発信のスピードと頻度が成果を大きく左右します。CMSを導入することで、制作コストや時間の削減だけでなく、属人化の防止やチームでの共同運用も実現できます。
また、記事の品質やレイアウトを一定に保てるため、ブランドイメージの統一や運用体制の安定化にも貢献します。成果を出すオウンドメディアにとって、CMSは欠かせない基盤です。
CMSを選ぶときの判断ポイント5選
CMSは一度導入すると長期的な運用インフラになるため、選定段階での判断が非常に重要です。この章では、CMS選びで失敗しないために確認すべき5つの視点を整理します。
- 機能性:更新のしやすさ
- SEO対応:検索に強いか
- カスタマイズ性:自由度の高さ
- サポート体制:安心して使えるか
- 費用感:初期費用と運用コスト
それぞれの観点から、実務に役立つチェックポイントを解説します。
機能性:更新のしやすさ
CMS選定において最も重要なポイントの1つが「更新のしやすさ」です。記事を継続的に発信するには、誰でも簡単に操作できるUIであることが前提となります。
ノーコード対応、ドラッグ&ドロップ編集、テンプレート機能などがあるCMSであれば、非エンジニアの担当者でも日常的な運用が可能です。これにより、属人化を防ぎ、更新スピードと頻度を高められます。
また、項目の追加・修正が煩雑であれば、更新が滞るリスクも高まります。CMSのUIは、実際にデモ操作や導入企業の声を確認しながら、「誰がどの頻度で使うか」という観点で評価することが大切です。
操作性は、オウンドメディアの続けやすさを左右する大きな要素です。
SEO対応:検索に強いか
オウンドメディアの目的が集客である場合、CMSの『SEO対応力』は非常に重要です。検索で上位表示を狙うには、CMS側でSEOに最適な構造を設計・実装できるかが成果に直結します。
たとえば、タイトル・ディスクリプション・見出しタグ・URL構造の最適化、モバイル表示速度、AMP対応などが挙げられます。CMSによっては、これらの項目を簡単に設定できるものと、都度カスタマイズが必要なものがあります。
また、記事単位でのSEOプレビューや、内部リンク設計の管理機能があると、より戦略的なコンテンツ運用が可能になります。
CMS選定時には、『どこまで手動で調整できるか』『テンプレートの構造がSEOに適しているか』を事前に確認することが大切です。
カスタマイズ性:自由度の高さ
CMSのカスタマイズ性は、オウンドメディアの構築自由度に直結します。汎用的なテンプレートでは実現できない表現や機能が必要な場合、柔軟に対応できるかどうかが重要です。
デザイン面では、レイアウトの自由度、テンプレートの編集可否、HTML/CSSの直接編集の可否。機能面では、プラグインによる拡張性やAPI連携など、将来的な追加機能の実装余地も含めて評価しましょう。
また、自社内に開発リソースがない場合は、ノーコードでの拡張やテンプレート登録機能があるかどうかも重要な判断材料になります。
自由にカスタマイズできる環境があることで、『他社との差別化』『施策スピードの柔軟性』を両立できます。将来の運用フェーズを見据えた選定が必要です。
サポート体制:安心して使えるか
CMSは導入して終わりではなく、その後の運用が本番です。トラブルや仕様の不明点に直面した際、すぐに相談・解決できるサポート体制があるかどうかは、安心して運用を続けるうえで不可欠です。
確認すべきポイントとしては、問い合わせ窓口の有無、サポート対応のスピード、対応時間、マニュアルやFAQの充実度、国内対応の有無などがあります。
また、ツールによってはサポートが英語のみであったり、チャットボット中心で十分な対応が得られないケースもあります。導入前にサポート範囲・品質をしっかり確認しましょう。
運用担当者が不安を抱えず、コンテンツ制作に集中できる環境を整えるためには、『止まらないCMS』を選ぶことが重要です。
費用感:初期費用と運用コスト
CMSの費用は、単に導入時の価格だけでなく、『初期構築費+月額費用+保守・追加費用』で構成されます。オンプレミス型かSaaS型かによっても大きく異なります。
たとえば、SaaS型CMSは初期コストが抑えられる一方で、月額利用料がかかります。逆に買い切り型やオープンソースCMSは初期構築に工数がかかるものの、運用費用は比較的安価です。
また、機能追加・カスタマイズ対応・デザイン制作などが別料金になるケースも多いため、トータルコストで比較することが必要です。
社内稟議を通すうえでも、単価ではなく5年運用で総額いくらかかるかという視点で見積もると、適切な判断がしやすくなります。
【目的別】おすすめCMS10選
CMSには、それぞれ得意な領域や向いている企業規模・目的があります。本章では、オウンドメディア構築によく使われる主要CMS10種を、目的別・体制別に整理して紹介します。
- WordPress:自由度が高く汎用性◎
- HubSpot CMS:BtoBに強いCRM連携型
- ferret One:BtoB特化で運用支援つき
- Movable Type:高セキュリティ・高表示速度
- Wix:BtoCに最適なデザイン重視型
- STUDIO:LP制作に強い日本製CMS
- Shopify CMS:EC連動で販売強化
- CREAM:SEO運用がしやすい構成
- note:シンプル操作で社内広報にも最適
- Squarespace:海外展開・多言語対応向け
WordPress:自由度が高く汎用性◎
WordPressは、世界中で最も広く使われているオープンソース型CMSです。無料で利用でき、豊富なテーマやプラグインによって自由なカスタマイズが可能です。オウンドメディアだけでなく、コーポレートサイトやブログなど、さまざまな用途に対応できます。
自由度が高いため、拡張性やデザインにこだわりたい中級者以上には非常に有効ですが、一方でセキュリティ管理やバージョンアップなどの保守運用が自己責任になる点には注意が必要です。
社内にエンジニアや運用パートナーがいる場合や、施策の自由度を重視する企業にとっては、コストパフォーマンスの高い選択肢といえるでしょう。
HubSpot CMS:BtoBに強いCRM連携型
HubSpot CMSは、マーケティングオートメーション(MA)やCRM機能と一体化したCMSです。フォーム設計、CTA、メール配信、リード分析などがシームレスに連携でき、BtoB企業のリード獲得やナーチャリング施策に非常に強みを持ちます。
特に営業部門との連携が重要な中堅〜大手企業にとっては、マーケティングから営業までを一気通貫で管理できる仕組みとして導入効果が高いCMSです。
管理画面もわかりやすく、直感的に操作できる設計となっており、非エンジニアでも運用しやすい点も魅力です。導入コストはやや高めですが、成果直結型のCMSを求める企業には最適です。
ferret One:BtoB特化で運用支援つき
ferret Oneは、BtoB企業向けに最適化されたSaaS型CMSです。記事作成、CTA設計、SEO分析、フォーム作成などがすべて一体化されており、社内にマーケティング専門人材がいなくても成果を出せる設計が特徴です。
管理画面は初心者でも扱いやすく、ノーコードでページ編集が可能。さらに、運用に関するオンラインサポートや定期的なアドバイスも受けられるため、「自走型オウンドメディア」を目指す企業にとって強力なパートナーになります。
中小企業のマーケティング施策立ち上げ期に特に適しており、限られたリソースで成果を最大化したい企業におすすめです。
Movable Type:高セキュリティ・高表示速度
Movable Typeは、静的ページ生成に対応したCMSで、セキュリティ性と表示速度の高さに定評があります。日本国内での実績も多く、官公庁や大手企業のWebサイトで広く採用されています。
オウンドメディアとしても、テンプレートによる柔軟な設計が可能で、カスタマイズ性も高めです。特に、情報改ざんやサーバ攻撃リスクに対する対策を強化したい企業に適しています。
ただし、初期構築にはある程度の技術知識が求められるため、内製に不安がある場合は制作会社との連携を前提にすると安心です。堅実性・安定運用を重視する企業に最適なCMSです。
Wix:BtoCに最適なデザイン重視型
Wixは、ノーコードで高品質なWebサイトを簡単に作成できるCMSです。ドラッグ&ドロップ式の操作で、誰でも直感的にページを編集でき、豊富なテンプレートでブランドイメージに合ったデザインを構築できます。
特に、デザイン性やビジュアル重視のBtoC企業に向いており、美容・飲食・小売などの業種で人気です。また、SNSやオンライン予約、EC機能との連携も可能なため、小規模ビジネスの“顔”としても活躍します。
費用は月額課金型でわかりやすく、社内で素早く立ち上げたい場合にもおすすめです。スピード感と見た目のインパクトを重視したい企業にフィットするCMSです。
STUDIO:LP制作に強い日本製CMS
STUDIOは、ノーコードでLP(ランディングページ)やキャンペーンサイトをスピーディーに制作できる日本発のCMSです。UIが非常にわかりやすく、デザイン性も高いため、開発リソースがない企業でも訴求力あるページが作成できます。
また、表示速度の最適化にも優れており、広告キャンペーンや新商品の訴求に向けた短期施策でも力を発揮します。複数のテンプレートを使い分けながら、PDCAを高速で回す設計も可能です。
マーケティング施策の即応性を高めたい企業や、社内で完結する運用体制を整えたい中小企業におすすめです。
Shopify CMS:EC連動で販売強化
Shopify CMSは、EC機能とコンテンツ管理が一体となったCMSで、D2Cブランドや自社EC強化を目指す企業に最適です。商品紹介とストーリー性あるコンテンツを同一ドメインで展開でき、SEOやSNSとの連携もスムーズです。
テンプレートやアプリも豊富で、デザインの自由度が高く、販売促進とブランディングを同時に強化する設計が可能です。また、購買導線とコンテンツ導線を戦略的に設計することで、CVRの最大化が狙えます。
Shopifyを基盤としたオウンドメディア構築は、『売る』と『伝える』を一体化したい企業に非常に有効な選択肢です。
CREAM:SEO運用がしやすい構成
CREAMは、コンテンツマーケティングに特化したクラウドCMSで、SEO運用の効率化を重視した設計が特長です。キーワード管理、記事テンプレート、内部リンク設計などが一体化されており、PDCA運用がしやすい構造になっています。
とくに、自社でマーケティングチームを運営している企業や、SEOの内製化を進めたい企業にとっては、最適なCMSといえます。操作性も高く、導入後すぐにコンテンツ戦略を実行に移せる点が強みです。
戦略的にSEOを進めたい企業にとって、『運用視点』で設計されたCMSを選ぶメリットが大きい代表例といえます。
note:シンプル操作で社内広報にも最適
noteは、誰でもすぐにコンテンツを発信できるシンプルなCMSで、企業アカウントを使ったオウンドメディア運用にも対応しています。HTMLやデザインの知識がなくても、執筆〜公開までをスムーズに行えます。
社員ブログ、社内報、IR情報など『企業の声』を伝える用途に向いており、導入ハードルが低いため、まずは小規模から情報発信を始めたい企業に最適です。
また、社内メンバーによる寄稿やコンテンツ共有にも向いており、企業カルチャーの可視化ツールとしても活用しやすいCMSです。
Squarespace:海外展開・多言語対応向け
Squarespaceは、海外向けのブランドサイトやグローバル展開を見据えた企業に適したCMSです。多言語対応、レスポンシブデザイン、ビジュアル訴求に強いテンプレートが豊富に揃っています。
とくに、観光・不動産・ECなど、海外市場との接点を重視する業種に向いており、越境ECや現地法人サイトなどにも幅広く対応可能です。
直感的な操作でページ作成ができ、海外拠点の担当者でも扱いやすい設計がされています。デザイン性と国際対応の両立を求める企業には、有力な選択肢です。
成功企業のCMS導入事例3選
CMSの選定によって、オウンドメディア運用の成果が大きく変わった企業事例を3つご紹介します。
- BtoB企業:ferret Oneでリード獲得効率UP
- BtoC企業:Wix活用でブランド認知を拡大
- 採用特化:Movable Typeで応募率UP
それぞれ、『なぜそのCMSを選んだのか』『どう活用したか』『どんな成果が出たのか』を明確にし、自社との共通点を探るヒントとしてご活用ください。
BtoB企業:ferret Oneでリード獲得効率UP
ある中小IT企業では、もともとWordPressでオウンドメディアを運営していましたが、運用が属人化し、コンバージョン導線も不明瞭な状態が続いていました。
そこで、CMSをferret Oneにリプレイス。記事テンプレートを最適化し、CTAの配置やフォーム設計を見直したことで、CV率が改善されました。
さらに、分析機能と改善支援の活用により、PDCAサイクルがチーム内で回るようになり、月間リード獲得数は約4倍に増加。CMSの『自走しやすさ』と『施策の見える化』が、成果を大きく後押しした事例です。
BtoC企業:Wix活用でブランド認知を拡大
美容系D2Cブランドでは、Instagramや広告を中心に認知拡大を図っていましたが、コンテンツを届ける受け皿がなく、検索経由での接点が乏しいことが課題でした。そこで、Wixを用いたブランドサイトの構築を実施。
ビジュアル重視のテンプレートを活用し、SNS連携・レビュー掲載・ストーリーコンテンツを組み込んだ結果、指名検索が約1.7倍に増加。ブランドの世界観を統一したWeb上のハブとして機能し、売上にも波及しました。
更新のしやすさも相まって、Instagramと連動した定期更新の体制も確立。コンテンツによる認知戦略が実を結んだ事例です。
採用特化:Movable Typeで応募率UP
ある専門職系企業では、採用情報をホームページ上に掲載していたものの、応募者からの反応が薄く、社風やカルチャーが伝わりにくい点が課題となっていました。そこで、CMSをMovable Typeに変更し、採用特化型のコンテンツを強化。
社員インタビューや職種別コンテンツをテンプレート化し、モバイル表示の最適化も実施。結果として、応募完了率が約20%向上。とくにスマートフォン経由での離脱率が改善され、ユーザー体験の向上が成果に直結しました。
CMSの選定によって“伝え方”が変わり、採用ブランディングが強化された好事例です。
自社に最適なCMSを見つける診断チェックリスト
どのCMSが良いか分からない…という方のために、本章では目的・体制・予算の3軸から、自社に合うCMSタイプを見つけるチェックリストを用意しました。
たとえば『集客が最優先』『社内にマーケターがいない』『初期コストは抑えたい』など、いくつかの質問に答えていくだけで、最適なCMSの方向性が明確になります。
目的別では、SEO強化・リード獲得・ブランディングなどの施策別に分類。体制別では、エンジニア不在でも使えるノーコード型や、外部パートナーとの連携を前提とした構成などを整理。予算別では、初期費用・月額費用の目安も含めて検討のヒントを提供します。
CMSは『高機能=最適』ではありません。自社にとって無理なく使い続けられるCMSこそが、最も成果につながる選択です。
CMS導入時によくある失敗と注意点
CMSはオウンドメディア成功の鍵を握る一方で、選定や導入方法を誤ると、
「使いづらい」
「運用が続かない」
などの問題に直面します。この章では、CMS導入時によくある失敗パターンとその原因、そして具体的な回避策を5つの視点で解説します。
- 目的が曖昧なまま導入してしまう
- 社内運用体制とCMSが合わない
- 機能が多すぎて使いこなせない
- カスタマイズ前提で予算オーバー
- サポートが不十分で困る
目的が曖昧なまま導入してしまう
まずCMSを入れようという話が先行し、本来の目的が不明確なまま導入されるケースは非常に多く見られます。ゴールが曖昧だと、必要な機能も定まらず、結果として活用しきれずに放置されてしまうリスクが高まります。
オウンドメディアであれば、『リードを月○件獲得したい』『SEOで○位以内を狙いたい』など、数値的なKGI・KPIを明確に設定することが必要です。
CMSはあくまで手段であり、目的を実現するための道具です。導入前には社内で“何を達成したいのか”を言語化し、共通認識を持つことが成功の第一歩となります。
社内運用体制とCMSが合わない
高機能なCMSを導入しても、実際に運用する担当者のスキルや体制と合っていないと、かえって更新が滞る原因になります。とくにエンジニア不在の環境で、カスタマイズ性の高いCMSを選ぶのは要注意です。
理想を追いすぎた結果、結局使いこなせない、外部依存が増えてコストが膨らむという状況にもなりかねません。
CMSは、『誰が・どの頻度で・どこまでの内容を更新するか』を想定したうえで選ぶことが重要です。日常的な更新を担当する人のスキルセットをもとに、運用ハードルが高すぎない選択肢を選びましょう。
機能が多すぎて使いこなせない
「せっかくなので高機能なCMSを選びたい」と考えるのは自然ですが、実際に使う機能はごく一部というケースも少なくありません。結果的に画面が複雑で扱いにくい、機能が多すぎて混乱するといった声が現場で上がることがあります。
CMSは、必要十分であることが重要です。初期段階では本当に使う機能を洗い出し、将来的に追加できる余地があれば十分です。
また、使わない機能が原因で動作が重くなったり、セキュリティリスクを生むケースもあるため、最初から“盛りすぎない”選定が成功の鍵です。
カスタマイズ前提で予算オーバー
初期費用が安いからと導入を決めたCMSでも、後からカスタマイズや機能追加で想定以上のコストが発生するケースは少なくありません。
たとえば、
- このデザインは有料テンプレート
- この連携は別途開発
- サポートは追加契約
など、細かな費用が積み重なることで、最終的に社内稟議を超える金額になることもあります。CMSを選定する際は、初期費用・月額費用・拡張費用・保守費用まで含めたトータルコストで比較することが大切です。
また、将来的な拡張計画がある場合は、その実現に必要なコストも事前に見積もっておきましょう。
サポートが不十分で困る
CMS導入後に意外と多いのが、困ったときに頼れるサポートがないというトラブルです。問い合わせのレスポンスが遅い、回答がテンプレート的など、こうした状況では、更新作業が止まったり、改善施策が後回しになってしまいます。
特に運用初期は、不明点やトラブルが発生しやすいため、サポート体制の有無・質はCMS選定の重要な評価軸です。
対応チャネル(メール・電話・チャット)、対応時間、言語対応、マニュアルの整備状況まで、導入前に確認しておくことで、『動かない』『聞けない』というストレスを回避できます。
まとめ
CMSは、オウンドメディア運用の“土台”となる存在です。だからこそ、「どれが有名か」ではなく、自社の目的・体制・リソースに合ったものを選ぶことが成功の鍵になります。
今回ご紹介した比較軸や診断チャート、導入事例を参考にしながら、まずは社内の課題と目指す成果を明確にし、最適な選択肢を見極めましょう。
成果を出し続けるためのCMS選びを、ぜひここからスタートしてください。