支援内容
WOW WORKS株式会社様は、東京・晴海を拠点に、イベントソリューション、ITソリューション、ソーシャルメディアプロモーション、CRMコンサルティングという4つの事業を展開されています。無線機レンタル「インカム.com」を業界トップクラスのシェアへ育て、そこで培ったWebマーケティングとシステム開発の技術を他の市場へ横展開してこられました。「新しいWOWを創造する」をタグラインに掲げ、「背景を知る。本質を見る。」を社訓として、領域を限定せず社会の課題をビジネスへ昇華させ続けている企業です。当社では、その多面性を一つのコーポレートサイトとして束ね直すリニューアルを支援しました。
- Webリニューアル: 4事業を横断して「結局この会社は何をする会社なのか」を定義し直し、情報の優先順位とページ構成を再設計
- Webデザイン: 「新しいWOWを創造する」というタグラインを、配色・余白・動きといった表現の基準に翻訳するデザイン設計
- Webコーディング: 表示速度・マルチデバイス対応・社内での更新しやすさを担保する実装
- データ分析: 公開後の閲覧行動を計測できる状態を整え、改善の判断を感覚ではなくデータに置き換える運用設計
支援のポイント
1. 「何屋でもない会社」を、迷わせずに伝える情報設計から引き直す
事業が多い会社ほど、サイトは「全部書いてあるのに何も伝わらない」状態に陥ります。
4事業を一本の軸で束ね直す: 無線機レンタル、Webマーケティング、SNSプロモーション、CRM導入支援。並べただけでは、事業の羅列にしか見えません。しかし同社の各事業は、自社事業で勝ち抜くために培った技術とノウハウを他の市場へ持ち込むという、一貫した発想から生まれています。そこで「4つのサービスを売っている会社」ではなく「課題の本質を捉えて解決する会社」という立ち位置を上位に置き、その下に4事業をぶら下げる構造へ組み替えました。トップページで会社としての姿勢を受け取ってから各事業へ降りていける順番に整えることで、事業数の多さを散漫さではなく厚みとして伝わる形にしています。
読み手ごとに入り口を分ける: コーポレートサイトを訪れるのは、発注を検討している企業のご担当者だけではありません。取引先、求職者、同社を調べている第三者と、目的の異なる来訪者が同じトップページに集まります。全員に同じ導線を歩かせては、誰の用事も最短で終わりません。事業を知りたい人はサービス階層へ、会社の信頼性を確かめたい人は会社情報・セキュリティ方針・コンプライアンスの階層へ、働き先として見ている人は採用サイトへ。それぞれが最短距離で目的地に着く導線を、デザインに入る前の構造の段階で決め切りました。
2. 「WOW」を見た目に落とし込み、それを実装品質で支える
トーンだけを整えても、表示が重ければその印象は届く前に失われます。
タグラインを表現の基準に据える: 「新しいWOWを創造する」という言葉は、掲げるだけでは飾りで終わります。今回はこれをデザインの判断基準そのものに据えました。第一印象で驚きと期待を与える主要ビジュアル、事業ごとに性格が異なることを色と写真で伝え分ける構成、そして情報量が多くても圧迫感が出ないよう十分に取った余白。派手さで押すのではなく、見た瞬間に「ここは前に進んでいる会社だ」と伝わる質感を全ページで揃えることを目指しました。
速さ・見やすさ・更新しやすさを実装で担保する: デザインの意図は、実装の精度がなければそのまま劣化します。スマートフォン・タブレット・PCのいずれで開いても崩れず読み進められるレスポンシブ対応、待たされずに主要ビジュアルが立ち上がる表示速度、そして担当者が社内でお知らせや会社情報を更新し続けられる管理画面の設計。この三つは訪問者の目に直接映るものではありませんが、離脱を防ぎ、情報の鮮度を保ち、サイトを「作った時点が最も良い状態」にしないための条件だと考えています。
3. 公開後をデータで回すための土台を、同時に整える
サイトは公開してからが本番であり、測れないものは改善できません。
まず「計測できる状態」をつくる: リニューアルの良し悪しを見た目の好みで議論しても答えは出ません。どのページが読まれ、どこで離脱し、どの事業に関心が集まり、問い合わせにたどり着く前に何が起きているのか。それを後から確認できる状態を、公開と同時に整えることを前提としました。計測の設計を後回しにすると、公開後に「何が良くて何が悪かったのか」を語る材料そのものが残りません。判断の材料を先に用意しておくことが、改善を続けるための最初の条件です。
仮説と検証を運用に組み込む: 取得したデータは、眺めるだけでは意味を持ちません。閲覧の実態と、当初想定した読み手の動きとのずれを突き合わせ、導線・見出し・情報の並び順のどこに原因があるのかを絞り込み、手を入れて再び確認する。この往復を運用に組み込むことを前提に設計しています。事業が4つある会社では、どの領域に注力すべきかという経営判断そのものにもサイトのデータが効いてきます。感覚での議論を減らし、事実を起点に次の一手を決められる状態をつくることを重視しました。
支援の成果
今回の支援では、見た目を新しくすることを目的にせず、「事業領域を限定しない会社の輪郭を、どうすれば一枚のサイトで伝えられるか」という問いから設計をやり直しました。4つの事業を並列に並べるのではなく、課題の本質を捉えて解決するという同社の姿勢を上位に置き、その表れとして各事業を配置する。そのうえで「新しいWOWを創造する」というタグラインをデザインの基準に翻訳し、表示速度・マルチデバイス対応・更新しやすさという実装品質でそれを支えました。さらに公開後の行動をデータで確認できる状態を整えたことで、リニューアルを一度きりの制作物ではなく、改善を積み重ねていける資産へと位置づけ直しています。何屋でもないからこそ広がり続けてきたWOW WORKS様の事業の姿を、迷わず伝わる形にすることが、今回の最大のテーマでした。
サイトURL: https://wow-works.co.jp/