AIOとは?SEOとの違い|企業がやるべきこと3つとやらないこと2つ

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検索結果の上部に、AIがまとめた回答が並ぶようになった昨今。AIOという言葉を、業者の提案書や同業者との会話で見かける機会も増えています。

「AIOって、結局なに?」
「うちみたいな会社も、AIOやらないとまずいの?」
「AIO
やるとしたら、何から手をつければいいの?」

とあなたは、判断に迷っていませんか?

AI検索でも自社の情報が拾われる状態にしておきたい、と考える会社は増えています。ただし、手を動かせる時間が週に1〜2時間しかない会社にとっては、不安要素の多い話でしょう。

そこで今回は、AIOとSEOの違いと中小企業が今週やる3つと、やらなくていい2つも合わせて解説していきます。AIOという言葉を今日はじめて調べたという方にもわかるように書いていますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること
  • AIOとSEOの違いがわかり、自分の言葉で15秒で説明できるようになる
  • 提案書にある「llms.txtの設置」を、Google公式の根拠をもとに判断できる
  • 明日Search Consoleを開いて、AI検索での自社の見え方を確認できる

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目次

AIOとは?AI検索に引用される最適化

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AIOとは、AI検索の回答に自社の情報が引用されるようにする取り組みです。英語の「AI Optimization」を略した言葉で、「AI最適化」「AI検索最適化」とも呼ばれます。

AI検索とは、検索結果に表示されるAIの回答を指します。 Googleの場合、対象は2つです。

  • AIによる概要(AI Overviews): 検索結果の上部に表示される要約
  • AIモード: 検索そのものを対話で進める機能
  • どちらも、通常の検索結果とは別枠で表示される

AIによる概要は、日本語を含む100以上の国と地域に広がっています。AIモードの日本語提供は、2025年9月9日に始まりました。

出典: Google「AI Overviews in Google Search expanding to more than 100 countries」(2024年)
出典: Google Japan Blog「Google 検索の AI モードを日本語で提供開始します」(2025年)

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LLMOについては、こちらで詳しく解説しておりますのでぜひ読んでみてください。

AIOとSEOの違いは3点

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AIOとSEOの違いは3点あります。

  • 評価される単位
  • 流入の出口
  • 打ち手の土台

です。ただし、AIOはSEOと別物ではありません。

Googleは、公式ドキュメントで次のように述べています。

Google検索の観点では、生成AI検索向けの最適化は検索体験の最適化であり、したがって依然としてSEOです。
― 出典: Google「Google’s Guide to Optimizing for Generative AI Features on Google Search」(Google検索セントラル、2026年)

①評価される単位

評価される単位が、ページ全体から「引用できる一節」へ広がります。検索順位が決まる単位は、ページ全体です。一方、AIの回答に引用されるのは1〜2文だけになります。

見出しの直後で結論を言い切っている記事ほど、引用されやすい傾向です。注意点もあります。 引用されたかどうかを文の単位で確認する手段は、用意されていません。

②流入の出口

流入の出口が、クリックだけではなくなります。従来の検索では、リンクをクリックしてもらうことが唯一の出口でした。AI検索では、回答の中に社名や記事名が出るだけで終わる場合があります。

露出は増えても、アクセス数は増えない。そういう状態が起こりえます。「表示された数」と「訪問された数」を、分けて考える必要があります。

③打ち手の土台

打ち手の土台は、これまでのSEOと変わりません。GoogleはAIによる概要やAIモードに表示されるための追加要件はないと明記しています。特別な最適化も必要ない、というのが公式の見解です。

出典: Google「AI Features and Your Website」(Google検索セントラル、2025年)

理由は、AI検索が回答を作る仕組みにあります。query fan-out(クエリのファンアウト)とは、1つの質問をAIが複数の検索に分解する仕組みです。

社内で受けた1つの相談を、担当者3人に手分けして調べさせるようなものです。集まった答えをまとめて、相談者には1つの回答として返します。厳密には人が動くわけではありませんが、手分けして調べる点は同じです。実際に起きているのは、次の流れです。

  1. AIが質問を複数の検索語に分解する
  2. それぞれの検索語でページを集める
  3. 集まった内容から1つの回答を組み立てる

分解された先の検索でも、評価の土台は通常の検索と同じです。

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いまAI検索に取り組む3つの理由

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いまAI検索に取り組む理由は3つあります。

  • 日本語での実用化
  • 回答内での社名露出
  • 既存SEOとの重なり

です。新しい脅威が生まれたからではありません。

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①日本語での実用化

日本語のAI検索が、すでに使える状態になっています。H2「AIOとは?AI検索に引用される最適化」で触れたとおり、AIモードの日本語提供は2025年9月に始まりました。

社長や取引先の担当者が使う日本語の検索でも、AIの回答が出る場面は珍しくありません。取引先が自社を調べるとき、最初に読むのがAIの回答という状況も起こりえます。 展示会で名刺交換した相手が、帰社後に社名を検索する場面が近いでしょう。

②回答内での社名露出

AIの回答に引用されると、クリックされなくても社名が残ります。従来の検索とは、伝わり方が変わります。

▼ 社名が伝わる条件の違い

検索の種類社名が伝わる条件
従来の検索リンクがクリックされたとき
AI検索回答に引用されたとき(クリックは不要)

この露出は、名刺が回覧されている状態に例えるとわかりやすくなります。 会っていない相手にも、名前だけは届いている状態です。厳密には紙が回るわけではありませんが、会う前に名前が知られる点は同じです。

実際には、AIの回答の引用元としてサイト名やページのリンクが並びます。読者がリンクを開かなくても、社名は目に触れる状態です。引用元の表示は、リンクのクリックとは別の価値を持ちます。名前を覚えてもらう段階の接点として数えてください。

③既存SEOとの重なり

打ち手が既存のSEOと重なるため、投資が二重になりません。AI検索のためだけに、新しい予算を組む必要はありません。

一方で、条件があります。 既存のSEOに手をつけていない会社は、そこからの着手です。5年間更新していないサイトの場合、AI検索より先にやることが残っています。

AI検索より先に確認すること
  • サイトが検索結果に表示されているか
  • 会社概要と実績が読める状態か
  • 問い合わせフォームが正しく動いているか

    順番を飛ばしてAI検索の施策から入っても、土台がなければ引用のしようがありません。逆に言えば、SEOをすでに続けている会社は、追加でやることがほとんどありません。新しい費用を積むより先に、今のサイトの状態を確認してください。

    何もしないと起きる2つの変化

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    何もしない場合に起きる変化は2つです。

    • クリック数の減少
    • 引用元からの脱落

    です。AI検索が広がっても、検索から消えるわけではありません。

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    ①クリック数の減少

    AI要約が表示された検索では、リンクのクリック率が下がります。米国の調査では、AI要約が表示された検索でリンクがクリックされた割合は8%でした。表示されない検索では15%でした。

    この調査は米国の成人900人を対象としています。日本の数字ではありません。

    出典: Pew Research Center「Google users are less likely to click on links when an AI summary appears in the results」(2025年)

    検索しても、どのサイトも開かれずに終わる状態を「ゼロクリック」と呼びます。同じ調査では、ページを見ずに終了した割合も出ています。AI要約ありで26%、なしで16%でした。

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    ②引用元からの脱落

    AIの回答に引用されなければ、社名も記事名も表示されません。同じPewの調査では、AI要約の中のリンクがクリックされた割合は1%でした。

    つまり、引用されても大量の流入は望めません。それでも、引用されなければ露出そのものがゼロになります。 期待値は、ここに置いてください。

    ▼ 起きること/起きるとは言えないこと

    内容判断根拠
    AI要約が出た検索でのクリック減少起きるPew Research Center(2025年・米国調査)
    引用されないと回答内に社名が出ない起きるGoogle公式ドキュメント
    検索順位が下がる根拠なしGoogleは公表していない
    インデックスから外れる根拠なしGoogleは公表していない
    日本国内での具体的な減少率確認できず信頼できる公表データがない

    順位が下がる、インデックスから外れるといった事象を、Googleは公表していません。不安の範囲を、確認できる事実の中に収めてください。

    AI検索での見え方を確かめる3ステップ

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    AI検索での自社の見え方は、無料で確認できます。所要時間は、3ステップ合わせて20分ほどです。

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    ①Search Consoleの確認

    Search Consoleの「生成AIのパフォーマンス(検索)」レポートを開きます。2026年8月31日付で、全世界のサイトに提供されています。

    出典: Google Search Consoleヘルプ「生成AIのパフォーマンスレポート(検索)

    わかるのは表示回数だけです。クリック数は含まれません。 AI検索から何件の問い合わせが来たかは、現在の仕様では測れません。

    Search Consoleを導入しているか不明な場合は、まずGoogleアカウントでログインを試してください。登録がなければ、サイトの所有権確認から始めます。

    ②検索結果の目視

    自社の主要キーワード3つを、スマートフォンで検索します。AIによる概要が表示されるかどうかを、目で確認してください。所要時間は5分ほどです。

    パソコンとスマートフォンでは、表示が異なる場合があります。お客様が実際に使う端末で確認してください。

    ③引用元の特定

    AIによる概要に表示された引用元のリンクを開きます。どのサイトが引用されているかを確認します。自社が入っていない場合は、どんな内容が選ばれているかを見てください。

    引用元に並んだサイトを見ると、質問に直接答えている記事が多いと気づくはずです。自社の記事と何が違うかを、その場でメモしておいてください。

    ▼ 確認結果別の次の一手

    レポートの状態目視の結果次にやること
    表示回数があるAIの回答が出るH2「中小企業がAI検索向けに今週やる3つ」の①から着手する
    表示回数があるAIの回答が出ない現状維持でよい。3ヶ月後に再確認する
    表示回数がゼロAIの回答が出るページがインデックスされているかを確認する
    レポートが表示されないSearch Consoleの登録から始める

    中小企業がAI検索向けに今週やる3つ

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    今週やることは3つだけです。いずれもGoogleが公式に挙げている推奨事項に沿っています。週1〜2時間で終わる範囲に収めました。

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    ①よくある質問の記事化

    お客様から実際に聞かれる質問を、そのまま見出しにした記事を1本追加します。見出しの直後で、質問への答えを言い切ってください。

    営業や電話口で毎週答えている内容が、そのまま材料になるはずです。 金属加工業なら、次のような質問が該当します。

    • 小ロットは何個から対応できますか
    • 図面がなくても見積もりは出せますか
    • 短納期の相談にはどこまで応じられますか

    Googleは、独自で有用なコンテンツを作ることを推奨しています。現場の一次情報を持つ会社ほど有利になる、という考え方です。

    ②会社情報と実績の明記

    会社概要・実績・執筆者情報を、人が読める形で書き切ります。具体的には、次のような情報です。

    • 所在地と設立年
    • 対応できる加工の種類と設備
    • 取引実績のある業界
    • 対応できるロット数や納期の目安

    E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を示す材料は、特別なページではなく会社概要に置いて構いません。画像の中に文字で書いた情報は読み取られにくいため、テキストで書いてください。

    ③クロールとインデックス

    サイトがクロールされ、インデックスに登録されているかを確認します。見るのは次の3点です。

    • サイト名で検索して、自社サイトが表示されるか
    • Search Consoleでインデックス登録の状況を確認できるか
    • robots.txtで意図せずブロックしていないか

    検索エンジンの仕組みは、巨大な図書館に例えるとわかりやすくなります。 クロールは本を集めて回る作業、インデックスは集めた本の目録です。厳密には本ではなくWebページですが、集めて目録に載せる流れは同じです。実際には、Googleのプログラムがページを巡回して情報を集めます。

    補足: 構造化データは必須ではありません。Googleは、生成AI検索のために追加すべき特別なschema.orgマークアップは存在しないと明記しています。

    出典: Google「Google’s Guide to Optimizing for Generative AI Features on Google Search」(Google検索セントラル、2026年)

    ▼ 3つの打ち手の比較

    打ち手所要時間向くケース向かないケース・注意点
    ①よくある質問の記事化週1〜2時間問い合わせで同じ質問が繰り返される質問が社内に蓄積されていない場合は、記録から始める
    ②会社情報と実績の明記1〜2時間会社概要が5年以上更新されていない公開できる実績が契約上ない場合は、範囲の確認が先
    ③クロールとインデックス30分程度サイトが検索に出ているか不明原因が制作会社の設定にある場合、自社では直せない

    AIOでやらなくていい2つ

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    AIO対策として提案されがちな施策のうち、2つは急いでやる必要がありません。すべて断るべきだ、という意味ではありません。優先順位が低い、という意味です。

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    ①llms.txtの設置

    llms.txtの設置は、Google検索については不要です。Googleは公式ドキュメントで、次のように述べています。

    新しい機械可読ファイル、AIテキストファイル、マークアップ、Markdownを作成する必要はありません。Google検索自体はそれらを使用しません。
    ― 出典: Google「Google’s Guide to Optimizing for Generative AI Features on Google Search」(Google検索セントラル、2026年)

    限定が2つあります。 1つは、この記述がGoogle検索についてのものだという点です。もう1つは、他社のAIサービスがllms.txtをどう扱うかを、確認できていない点です。

    提案書に「llms.txtの設置」が単独の費用項目として並んでいたら、何を根拠に必要としているかを質問してください。

    ②AIO専用施策への追加予算

    「AIO専用」をうたう施策に、いきなり予算を足す必要はありません。理由は、打ち手の土台が既存のSEOと重なるためです。

    ただし、外注そのものを否定してはいません。 既存のSEOが手つかずの会社では、外部の手を借りたほうが早い場合があります。判断の分かれ目は、AIO専用という名目に対して追加の費用が乗っているかどうかです。

    2つとも、永久にやらなくてよいという意味ではありません。判断が変わったときにすぐ着手できるよう、受け取った提案書は保管しておいてください。

    提案を受けたときの確認順序
    1. 既存のSEOで手つかずの項目が残っていないかを確認する
    2. 提案の中身が、既存のSEOと別料金になっていないかを確認する
    3. 「AIO専用」の根拠として示された出典を確認する

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      手を動かしたあとに詰まる3つの場面

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      実際に手を動かすと、3つの場面で止まります。対処法を先に知っておくと、そこで終わりになりません。

      ①数字が出てこない

      生成AIのパフォーマンスレポートに数字が出ない場合、原因は3つに絞られます。

      • Search Consoleにサイトが登録されていない
      • 登録した直後で、データが蓄積されていない
      • AI検索での表示回数が、実際にまだ少ない

      3つ目の場合、レポートに数字が出ないだけで、異常ではありません。表示回数が少ない状態から始まるのは自然なことです。登録した直後なら、数日から数週間はデータが揃いません。

      ▼ 原因別の対処

      原因対処目安の期間
      未登録Search Consoleにサイトを登録する10分程度
      データ不足何もせず待つ1ヶ月
      表示回数が少ないH2「中小企業がAI検索向けに今週やる3つ」に進む3ヶ月

      登録の有無は、ログインしてプロパティが表示されるかで判断できます。表示されなければ、未登録の可能性が高いといえるでしょう。

      ②回答に出てこない

      AIの回答に自社が出てこない場合、まず引用されているサイトを確認します。引用元の記事を3本ほど開いて、見出しの付け方を比べてください。多くは、次のような記事です。

      • 質問文が、そのまま見出しになっている
      • 見出しの直後で、結論を言い切っている
      • 数量や条件が、具体的な数字で書かれている

      自社サイトに同じ質問へ答えるページがなければ、H2「中小企業がAI検索向けに今週やる3つ」の①が次の一手になります。ページがあるのに出てこない場合は、見出しの直後で答えを言い切れているかを見直してください。

      ③反応が変わらない

      表示回数が増えても、問い合わせが増えないことがあります。この記事は、AIOで問い合わせが増えるとは書きません。 現在のSearch Consoleでは、AI検索経由のクリック数を取得できないためです。

      因果を確認できない以上、AI検索の成果は表示回数の推移で見ます。問い合わせ数は、サイト全体の指標として別に追ってください。表示回数の推移は、月に一度の確認で十分です。毎週見ても数字はほとんど動かず、判断材料も増えません。効果が出る時期については、SEOの効果が出るまでの期間の目安にまとめています。

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      AI検索を急ぐ会社と急がない会社

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      AI検索への対応を急ぐかどうかは、検索が問い合わせの入口になっているかで決まります。すべての会社が、今すぐ動く必要はありません。

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      急いだほうがいい会社

      検索から新規の問い合わせが来ている会社は、早めに動いたほうが安全です。理由は、比較検討の入口がAIの回答に置き換わりつつあるためです。お客様が業者を絞り込む段階で、自社の名前が候補に残るかどうかが変わります。

      判断の目安は、直近1年の新規問い合わせのうち、検索から来た件数になります。半分を超えているなら、早めに動く側です。件数が思い出せない場合は、問い合わせフォームの記録を1年分さかのぼってください。集計に30分もかかりません。

      ▼ 業種別に見た影響の出方

      業種影響の出方注意点
      BtoB製造業技術的な質問がAIの回答で片付き、比較検討の前に候補から外れる指名検索と紹介が太い会社では、影響は限定的
      士業・クリニック「〇〇とは」型の相談が、AIの回答で完結しやすい医療や法律の内容は表示が慎重で、変化が見えにくい
      不動産・リフォーム相場や費用を調べる段階の流入が減る来店や来場は地域の要因が大きく、検索だけでは決まらない

      急がなくていい会社

      紹介と指名検索で受注が回っている会社は、急ぐ必要がありません。具体的には、次のような状態です。

      • 新規の問い合わせの大半が、紹介や既存取引先からの依頼である
      • 社名や商品名での検索が、サイトへの流入の中心になっている
      • 検索からの問い合わせが、もともと年に数件である
      • 新規開拓を、展示会や既存顧客からの紹介で賄えている

      この状態なら、先にやるべきことが別にあります。 5年間更新していないサイトなら、会社概要と実績の更新が先です。AI検索の話は、そのあとで構いません。

      判断を保留するのも、選択肢の1つです。「様子を見る」と決めたこと自体が、経営判断として記録に残ります。 業者から提案が来たときに、断る根拠にもなるでしょう。

      ▼ 急がないと決めた場合にやること

      1. 現在の表示回数と主要キーワード3つの検索結果を記録する
      2. 記録した日付を残す
      3. 3ヶ月後に同じ項目をもう一度確認する

      急がない判断は、放置とは違います。検索からの問い合わせが年に数件なら、AI検索の影響も同じ規模にとどまるはずです。状況が変われば、判断も変わります。

      まとめ|最初の3ヶ月の進め方

      AIOは、SEOの延長線上にある取り組みです。要点を振り返ります。

      • AIOとは、AI検索の回答に自社の情報が引用されるようにする取り組みである
      • AIOとSEOの違いは3点あるが、打ち手の土台は変わらない
      • 自社の現在地は、Search Consoleで無料で確認できる(わかるのは表示回数だけ)
      • 今週やることは3つ、やらなくていいことは2つに絞れる
      • 紹介と指名検索で受注が回っている会社は、急ぐ必要がない

      3ヶ月の進め方は、記録・追加・判断の順に並べてあります。最初から施策を増やす計画にはしていません。記録・追加・判断のどの月も、週1〜2時間の範囲で終わる分量に収めました。

      最初の3ヶ月は、次の順で進めてください。

      1. 1ヶ月目: 現状を記録するだけで終える。表示回数と、主要キーワード3つの目視結果を書き留める
      2. 2ヶ月目: よくある質問に答える記事を1本追加する。他の施策は足さない
      3. 3ヶ月目: 表示回数の変化を見て、続けるかどうかを決める

      1ヶ月目は、施策を始めなくて構いません。 記録がなければ、変化も判断できないためです。2ヶ月目に追加する記事は、1本で十分です。複数本を同時に出すと、どの変化が何によるものかを切り分けられなくなります。

      3ヶ月目の判断は、表示回数が増えたか、変わらなかったかの2択で構いません。増えていなければ、いったん止めるという判断も選べます。3ヶ月かけても、劇的な変化は起きないかもしれません。それでも、判断材料は手元に残ります。

      「やらない」と決める場合も、根拠を持って決められる状態になります。

      AIOは特別な対策ではなく、これまでのSEOの延長線上にある取り組みです。身構える必要はありません。業者からの提案を判断する物差しも、この記事の内容でひととおり揃います。

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      よくある質問

      Q1. AIOとは何の略ですか?

      AI Optimization(AI最適化)の略です。AI検索の回答に自社の情報が引用されるようにする取り組みを指します。

      Q2. AIOとSEOは何が違いますか?

      評価される単位と、流入の出口の2点が異なります。打ち手の土台は同じです。Googleは、生成AI検索向けの最適化も依然としてSEOであると明記しています。

      Q3. AIO対策をしないと、検索順位は下がりますか?

      下がるという根拠はありません。Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加要件はないと明記しています。順位への影響を示す公式な発表もありません。

      Q4. AIOの費用はいくらかかりますか?

      本記事で挙げた3つの打ち手は、いずれも自社で実施できます。追加費用は発生しません。外部に依頼する場合は、既存のSEOと別料金になっていないかを確認してください。

      Q5. llms.txtは設置したほうがいいですか?

      Google検索については不要です。Googleが公式ドキュメントで、Google検索自体はそれらを使用しないと明記しています。他社のAIサービスでの扱いは、確認できていません。

      Q6. 業者から「AIO対策」の提案が来ました。どう判断すればいいですか?

      提案の中身が既存のSEOと別料金になっていないかを、最初に確認してください。

      Q7. 逆に、AIの回答に自社の情報を載せたくない場合は?

      Q8. 逆に、AIの回答に自社の情報を載せたくない場合は?
      表示を制御する手段が、5つ用意されています。

      • nosnippet
      • data-nosnippet
      • max-snippet
      • noindex
      • Google-Extended

      ただし、通常の検索結果にも影響する設定が含まれます。設定の前に、制作会社と影響範囲を確認してください。

      出典: Google「AI Features and Your Website」(Google検索セントラル、2025年)

      Q8. LLMO・GEO・AEOとAIOは違うものですか?

      ほぼ同義です。呼び方が違うだけで、やることはほとんど同じです。提案書で用語が分かれている場合は、別々の費用になっていないかを確認してください。

      こちらの記事で解説していますので、ぜひ読んでください。
      https://x-knock.com/knowledge/geo/#index_id6

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      遠藤 惇
      代表取締役
      当メディアは株式会社X-knockが運営するオウンドメディアになります。

      「成長の可能性に灯火を」をミッションに日々マーケティングの基礎知識から実践的な応用まで網羅的に解説しています。

      株式会社X-knockは、HP,LP制作,SEO対策,広告運用などのWebマーケティングをプロフェッショナルが集まる集団です。

      成果から逆算したマーケティング施策を愚直に打ち続ける会社です。
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